ヒューマノイド、買えないなら借りるーー中国発「ロボットレンタル」企業へ投資殺到(36Kr Japan)
人型ロボット(ヒューマノイド)のレンタルプラットフォームを運営する中国企業「擎天租(BOTSHARE)」はこのほど、プレシリーズAで数億元(数十億円)規模の資金を調達したと発表した。出資者には、タイの大手財閥・正大集団(CPグループ)傘下のロボット事業会社「正大機器人(CP Robotics)」、中国ディスプレイ部品大手の長信科技(Changxin Technology)、IoTモジュールメーカーの美格智能(Meig Smart)、精密ガラス加工大手の藍思科技(Lens Technology)などの産業資本および上場企業が名を連ねた。 設立から4カ月足らずで、擎天租はすでに4ラウンドの資金調達を完了している。同社の李一言CEOは、年末までに評価額100億元(約2300億円)の達成を目標とすると述べる。
擎天租は2025年末に中国の人型ロボット大手・智元機器人(AgiBot)を中心に設立され、プラットフォームは RaaS(Robot as a Service、ロボット・アズ・ア・サービス) モデルを採用する。ロボット本体を自社保有せず、メーカーとB2B・B2Cユーザーをつなぐ仲介役を担う事業モデルで、配車サービス大手にちなみ「ロボット業界のUber」を自任している。 プラットフォームは人型ロボットのレンタルを中核に据える。人型ロボットは「技術のショーケース」の役割から通常のビジネスや産業シーンへと進出しつつあるものの、1台あたり数十万元(数百万円)に達する購入コストが、中小企業にとっては大きな参入障壁となってきた。擎天租はレンタル方式によってこのハードルを引き下げることを狙う。 たとえば主力機種であるAgiBotの家庭用小型人型ロボット「霊犀X2」シリーズは、1日あたりのレンタル料が1499元(約3万円)から。フラッグシップモデルの遠征A2)は1日4899元(約11万円)となっている。四足歩行のロボット犬の場合、1日200元(約4600円)からと、価格に敏感な個人ユーザーの取り込みも狙う。 すでにロボット大手の宇樹科技(Unitree Robotics)や衆擎機器人 (EngineAI)、逐際動力(LimX Dynamics)など中国の複数メーカーの製品が順次、このプラットフォームに参加している。現時点でレンタル可能なロボットは4000台超、サービス網は100都市超をカバーしている。業務の60〜70%は企業の年次イベント、展示会、文化娯楽などのビジネスシーンに集中しているという。