ローカルでAIを動かして「コード生成」「ウェブ上の情報収集」「ファイル検索」などの操作を実行できるAIエージェント「AgenticSeek」、無料で使えてプライバシーも守れるのが強み
「AgenticSeek」はローカルで動作するAIエージェントで、「PC上のファイルを検索」「コードを書く」「ウェブ上から情報を検索する」といった操作を実行できます。AIモデルは推論モデルのDeepSeek-R1を使用可能で、有料AIアシスタントのManusに匹敵する性能を無料かつ完全ローカルで実現することを目指して開発が進んでいます。
GitHub - Fosowl/agenticSeek: A open, local Manus AI alternative. No APIs, No $200 monthly bills. Enjoy an autonomous agent that thinks, browses the web, and code for the sole cost of electricity.
https://github.com/Fosowl/agenticSeek AgenticSeekの動作例は以下のとおり。「架空の採用候補者リスト」を格納した「CV_candidates.zip」というファイルを用意しつつ「AgenticSeek開発プロジェクトについて調べて、必要なスキルを調査し、『CV_candidates.zip』を開いて最もプロジェクトに適した人材を提示して」と指示します。すると、画面右側に小さなブラウザ画面が表示され、「AgenticSeek開発プロジェクトについての調査」が自動で進みます。
さらに、指示通りに「CV_candidates.zip」を展開して中身を分析。
最終的に、各候補者の特徴と述べつつ最も適切な人材を選んでくれました。
もう1つの例は「ヨーロッパの地政学的な状況についてのニュースを調べてレポートを書いて」というもの。指示を入力すると、「まず、ウェブ上のニュースを検索し、テキストファイルを新規作成してからレポートを書く」というこの先の作業予定が表示されます。
ブラウザが起動して、ニュースの収集が始まりました。
Cloudflareの人間証明画面も突破できます。
AgenticSeekで使うAIモデルは自分で選択可能ですが、開発者はDeepSeek-R1の使用を推奨しています。DeepSeek-R1の場合、GeForce RTX 3060などの12GB以上のVRAMを搭載したグラフィックボードがあれば実用的なパラメータサイズ14Bのモデルを動かすことが可能です。
また、完全ローカルではなくなりプライバシー保護性能が落ちるものの、OpenAIやHugging FaceなどのAPIを利用することもできます。
AgenticSeekのインストール手順は以下のページにまとまっています。
agenticSeek/README_JP.md at main · Fosowl/agenticSeek · GitHub
https://github.com/Fosowl/agenticSeek/blob/main/README_JP.md・関連記事 OpenAIのDeep researchを上回っていると称するAIエージェント「Manus」を中国のスタートアップが発表 - GIGAZINE
AMDプロセッサ向けに最適化された画像生成AIと動画生成AIを含むAIアート作成ツール「Amuse 3.0」がリリースされる、ローカルで画像&動画を生成可能 - GIGAZINE
NVIDIAがローカルGPUで動作するゲーミングAI「Project G-Assist」をリリース - GIGAZINE
Firefoxで「リンク先にアクセスする前にAIで要約を生成する機能」がテスト中 - GIGAZINE
Microsoftの「Recall」はファイルを暗号化するなど改良が加えられているがPINだけで実行できるため機密データ保護措置はまだ信頼できないとの指摘 - GIGAZINE