大分の中学校で校内暴行動画が拡散し大炎上 DEATHDOL NOTEが拡散した中学生による痛ましい暴力

大分市立の中学校とされる校内で、生徒が激しい暴行を受ける様子を収めた動画がSNS上で拡散し、大炎上している。中学生による制御を欠いた暴力と、それを止められなかった現場、さらに拡散の在り方が、社会に重い問いを突きつけている。

問題となっている動画は1月8日午前3時30分すぎ、Xに投稿された。映像には、校内とみられる場所で、1人の生徒が抵抗しない別の生徒に馬乗りになり、拳で殴り続ける様子が映っている。さらに、倒れ込んだ相手の背中や後頭部を蹴る場面も確認でき、加減を欠いた危険な暴力が続いていた。

被害生徒は防御する様子もなく、ただ耐えるしかない状態だった。映像が与える印象は強烈で、単なる生徒同士のトラブルではなく、一方的な暴行として受け止められている。中学生という年齢を考えれば、結果の重大さを十分に理解しないまま力を振るっている危うさが際立つ。

投稿には大分市立大東中学校の名前が記されており、これが事態を一気に炎上へと押し上げた。SNS上では動画への怒りとともに、「なぜ校内で起きたのか」「教職員は把握していなかったのか」といった疑問や非難が噴出し、学校名だけが先行して拡散していった。

その拡散を大きく後押ししたのが、暴露系アカウントとして知られる「DEATHDOL NOTE」だった。同アカウントはフォロワー数が93万人を超え、未成年が関与する暴力事案や不祥事を強い言葉とともに発信してきた経緯がある。今回も動画と学校名がセットで投稿されたことで、情報は瞬時に広がり、炎上は加速度的に拡大した。

一方で、投稿時点では、動画の撮影日時や経緯、関係生徒の詳細について公式な裏付けは示されていなかった。事実確認が追いつかないまま、怒りと憶測が同時に膨らんでいく構図は、近年繰り返されてきたSNS炎上の典型でもある。

大分市教育委員会は、SNS上で拡散している動画について、事実関係の確認を進めていると明らかにした。学校や警察と連携しながら、動画の真偽、関係する生徒、撮影された日時や場所について調査を行っているという。

警察も「事案が起きていることは把握しているが、個別の事案のため詳細は答えられない」としており、慎重な対応を続けている。未成年が関与する事案である以上、情報開示には限界があるが、説明が十分に示されないことで、不信や憤りが増幅している側面も否定できない。

映像が強い衝撃を与えた理由の1つは、暴力に歯止めがかかっていない点だ。馬乗りになった状態で後頭部を蹴る行為は、重大な事故や命に関わる結果を招く危険性を伴う。

中学生という年齢は、力の危険性や結果の重さを十分に理解できていない場合が多い。だからこそ、本来は周囲の制止や大人の介入が不可欠だった。学校という空間で、その安全装置が機能しなかった現実は重い。

この事案では、暴行そのものに加え、撮影と拡散という行為も問われている。誰かがスマートフォンを構え、止めることなく暴力を記録し、SNSに投稿した。その判断が、炎上と二次被害を生んだ。

暴力は本来、止められるべきものだ。しかし、撮影され、共有されることで「見世物」へと変質する。被害者は映像によって再び傷つけられ、加害者もまた、取り返しのつかない形で社会に刻印されることになる。

今回の炎上では、SNS上で加害者とされる生徒について、実名や家族構成にまで言及する投稿が拡散しているとの指摘もある。いずれも公的機関が確認・公表した情報ではなく、真偽不明のまま共有されている。

暴力への怒りが、無秩序な特定や私的情報の晒しへと転じるとき、それは新たな加害に他ならない。暴力を非難する社会であるならば、非難の方法そのものもまた、問われなければならない。

高校生による暴行動画が問題視された直後、今度は中学生による痛ましい映像が拡散した。この連鎖は偶然とは言い切れない。暴力が注目を集め、消費される空気が、模倣やエスカレーションを招いている可能性がある。

学校、家庭、地域、そしてSNSを利用する私たち一人ひとりが、暴力とどう向き合うのかが問われている。必要なのは、感情的な断罪ではなく、事実に基づいた検証と、再発を防ぐための具体的な対策である。

関連記事: