【衛星画像】ウクライナ「ロシア版ダボス会議」開催初日に近隣石油施設を爆撃…プーチン氏の面目丸潰れ(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)
ウクライナ軍は6月3日、ロシア・サンクトペテルブルクの主要な石油ターミナルに攻撃を行った。衛星画像には、攻撃直後の状況と、近くの港で損傷した軍艦の様子が捉えられている。この攻撃は、わずか数マイル先で「ロシア版ダボス会議」が開幕した初日に決行された。 ウクライナ軍は、いわゆる“ロシア版ダボス会議(正式名称:サンクトペテルブルク国際経済フォーラム)”の開幕日にサンクトペテルブルクを攻撃した。その直後に撮影された新たな衛星画像には、燃え上がる石油ターミナルと、損傷した軍艦の消火活動にあたる消防隊員の姿が鮮明に写し出されている。 【全画像をみる】【衛星画像】ウクライナ「ロシア版ダボス会議」開催初日に近隣石油施設を爆撃…プーチン氏の面目丸潰れ ウクライナ軍は6月3日、サンクトペテルブルクの石油ターミナルや近隣のクロンシュタット海軍港、その他ロシア国内の軍事関連施設を攻撃したと発表した。 アメリカの空間情報企業ヴァンター(Vantor)が撮影した画像からは、バルト海に向けてロシア産燃料を輸出する主要拠点の石油ターミナルから、巨大な煙が立ち上る様子が確認できる。この施設はウクライナ国境から約700マイル(約1126km)も離れた場所に位置している。 ウクライナ当局によれば、ロシアのエネルギー関連施設に対する度重なる攻撃は、ロシア政府の戦争遂行を支える重要な輸出収入源を断ち切るための、長期的な作戦の一環だという。 また、これらはロシア側の戦意を削ぐ「心理戦」としての側面も併せ持つ。事実、ウクライナは1カ月前、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が開催した毎年恒例の戦勝記念日パレードの期間中、あえてクレムリン周辺を攻撃しないことに同意し、自らの心理的優位性を誇示してみせた。 ウクライナ軍は、サンクトペテルブルクの石油ターミナルについて、バルト海地域において「石油製品を扱う最大級の積み替え複合施設」の一つだと説明している。 Business Insiderが入手した別の画像には、クロンシュタットの乾ドックに、損傷を受けたステレグシュチイ級コルベット「ボイキー(Boikiy)」と、炎上する同艦に向けて消防隊が高圧放水砲で消火活動を行っている様子も確認できる。クロンシュタットはフィンランド湾に浮かぶサンクトペテルブルク近郊の島だ。 ウクライナ軍が公開した映像には、1機のドローンがこのコルベットを標的にする様子と、最初の攻撃後に発生した火災を別のドローンが捉えた様子が映っている。ボイキーは2013年に就役し、2026年初めにメンテナンスに入るまで、経済制裁を逃れてロシア産石油を輸送するいわゆる「影の船団」の船舶を護衛する任務についていた。 ウクライナによる今回の大規模な攻撃ではほかに、ロシア中部のタンボフ州にある兵器製造施設や、ロシアが占領しているクリミア半島の飛行場も標的にした。 ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は「我々の戦士たちの正確な攻撃に感謝する」と称賛し、「平和をできるだけ早く手繰り寄せるために必要な『長距離制裁(遠距離からの攻撃による経済的打撃)』の計画は、予定通り着実に実行されている」と付け加えた。
Jake Epstein