浦和がゴラッソ2発!アウェー国立で2-0完勝! 前節初首位浮上の町田は一気に7位転落
J1リーグは13日、第10節を行い、浦和レッズがFC町田ゼルビアを2-0で破った。浦和は2試合ぶりの白星で、今季アウェーゲーム初勝利。鮮やかなセットプレーとダイナミックな速攻によるゴラッソ2発で勝負を決めた。対する町田は前節終了時点で今季初めて首位に立ったが、わずか1節で首位から陥落し、一気に7位転落となった。
町田のホームゲーム国立開催。冷たい雨が降りしきる中でも44,363人の観衆が集まり、6日の神戸対新潟戦の36,407人(新国立のJリーグ開催歴代最少)、11日のFC東京対柏戦の43,813人を上回った。町田は前節・川崎F戦(△3-3)から先発を1人変更し、MF仙頭啓矢に代わってMF白崎凌兵を起用。9日のルヴァン杯2回戦・甲府戦(◯1-0)でも主力を起用しており、DF岡村大八、DFドレシェヴィッチ、MF林幸多郎は3試合連続先発となった。対する浦和はMF松本泰志とFWチアゴ・サンタナに代わってMFサミュエル・グスタフソンとMFマテウス・サヴィオを起用し、FW松尾佑介が1トップに入った。[スタメン&布陣]
序盤は一進一退の攻防が続き、最初の決定機は町田。前半11分、左サイドを攻め上がったDF中山雄太がゴール前にクロスを送ると、浦和GK西川周作のパンチングしたボールを林が拾い、ヘディングでゴールを狙った。だが、西川が飛び出したゴールはDFマリウス・ホイブラーテンがカバーし、冷静にピンチを脱した。
対する浦和も前半14分、MF渡邊凌磨が右に流れて起点を作り、MF金子拓郎との連係で打開すると、渡邊のクロスに松尾が反応。これはDF岡村大八のカバーリングに阻まれた。
それでも直後の前半15分、浦和はこの右CKから先制に成功した。金子のショートコーナーからM・サヴィオがゴール前にクロスを送ると、ニアサイドに走った渡邊が囮となって相手を引きつけ、さらに後ろから走り込んだホイブラーテンが反応。左足アウトサイドキックで見事に合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。今季全試合フルタイム出場が続くホイブラーテンはこれが今季初ゴールとなった。ビハインドとなった町田は前半25分、左サイドを縦に突破したMF相馬勇紀のクロスにFW西村拓真がヘディングで合わせるも、惜しくも枠外。一方の浦和も同26分、西川のロングキックをM・サヴィオがヘディングでフリックし、渡邊がゴール前に突破したが、決定的なシュートは右に外れた。
なおも攻める浦和は前半35分、グスタフソンのサイドチェンジが右に入り、これを金子が頭で落とすと、そこに連係していたMF安居海渡がスルーパスを送り、渡邊が再びゴール前に侵入。左では松尾もフリーとなっていた中、渡邊は切り返しから自ら左足シュートを狙ったが、GK谷晃生のファインセーブに阻まれた。
それでも浦和は前半38分、またも試合を動かした。西川の低空フィードを渡邊がワンタッチでフリックし、相手の最終ライン裏に流すと、そこに松尾が反応。DF昌子源とドレシェヴィッチの2枚をスピードで振り切り、うまく浮かせた左足シュートでゴール右上隅に突き刺した。松尾もこれが今季初ゴールとなった。
2点ビハインドとなった町田は前半43分、相馬と中山の連係で左サイドをうまく打開すると、深い位置まで侵入した中山がクロスを配球。FWオ・セフンのキープから波状攻撃がスタートしたが、西川がことごとく立ちはだかり、浦和が2点リードのままハーフタイムを迎えた。
町田は後半開始時、林とオ・セフンに代わってFW藤尾翔太とFWミッチェル・デュークを投入。藤尾はそのまま右のウイングバックに入った。そこからは町田が一方的に主導権を握り、後半7分には右サイドの高い位置でプレスをハメ込むと、DFドレシェヴィッチの縦パスからM・デュークに決定機。だが、ボレーシュートは浦和DF石原広教にブロックされた。
町田の黒田剛監督は後半12分、早くも3枚目の交代カードで西村に代わってMFナ・サンホを投入。だが、ナ・サンホはその後、良い出足で何度もゴール前のチャンスを迎えるが、トラップやシュートのミスが相次ぎ、なかなかゴールには至らない。同26分には白崎に代わって仙頭が投入された。
浦和は後半29分、金子に代わって松本を投入。すると直後の30分、左サイドでM・サヴィオがボールを奪ってカウンターをスタートすると、松尾が中山に倒されながらもM・サヴィオが加速したためプレーオンで攻撃を続けると、スルーパスに松本が反応する。だが、ペナルティエリア内に差し掛かったところで相手と接触してシュートに力が入らず、谷に処理された。 その後はプレッシングに出られない町田に対し、浦和が冷静なボールポゼッションで試合を支配。2-0のまま試合を締めくくり、10位に浮上した。一方の町田は得失点差で3位・川崎Fとも並ぶが、得失点差の影響で一気に7位に転落。大混戦のJ1リーグはアビスパ福岡の首位で10試合を終えた。 (取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2025シーズンJリーグ特集