Googleトレンドの2025年ゲーム検索ランキング1位は『ARC Raiders』、GOTYで話題の『Expedition 33』を抑える。日本の1位は『モンハンワイルズ』など、がらりと違う傾向
Googleは12月9日、2025年の検索トレンドをまとめた「Year in Search 2025」を公開した。検索が急増したワードが(Google Trends)、国およびカテゴリ別にランキング形式で発表されている。
世界のゲームカテゴリでは『ARC Raiders』が1位、『 Battlefield 6』が2位を獲得。今年最初のGOTYとなる「Golden Joystick Awards 2025」の「The Ultimate Game of the Year」を受賞した注目作『Clair Obscur Expedition 33』は5位にランクインした。また、日本のゲーム部門では『モンスターハンターワイルズ』が1位、『Pokémon LEGENDS Z-A』が2位となっている。
世界全体におけるゲーム検索ランキングは以下の通り。
- ARC Raiders
- Battlefield 6
- Strands
- Split Fiction
- Clair Obscur: Expedition 33
- Path of Exile 2
- GTA6
- Pokemon Legends Z-A
- Minecraft
- Roblox
1位の『ARC Raiders』は、最大3人チームによるPvPvE形式の脱出シューターだ。新規IPながらも、10月30日の発売から2週間足らずで世界累計販売本数が400万本を突破し、全プラットフォームでの同時接続プレイヤー数が70万人を突破している(関連記事)。そうした突発的な人気もあってか、ランキング1位を獲得したかたちだろう。PvPvE脱出ゲームとしてたとえばクエストにおける納品系のアイテムもさまざまあり、攻略情報の検索需要も高かったのかもしれない。いずれにせよ新規IPながら首位に輝いた点は興味深い。
2位の『Battlefield 6』は、一人称視点のシューターゲーム『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作だ。本作は発売から3日間で700万本を突破し、米国においてはシリーズ史上最大の売上額を記録したと報告されている(関連記事)。本作は発売前のオープンベータテストでもログイン戦争が起きるほど人気を博しており、発売後もSteamでは同時接続プレイヤー上位に君臨し続けていた。そうした話題性のほか、武器の強弱といった点も攻略情報として検索されていた可能性は考えられる。
『Battlefield 6』一方、今年最大の注目作『Clair Obscur: Expedition 33』は5位となっている。本作はパリィなどのアクション要素が取り入れられたターン制RPGだ。500万本を売り上げる大ヒットを記録しており、「Golden Joystick Awards 2025」においては圧倒的な得票率で今年最初のGOTYを獲得(関連記事)。「The Game Awards 2025」においては史上最多となる12部門に選出されており、そうした話題性を考慮するとやや意外な結果だろう。とはいえ発売後から評価が高まるにつれて話題作となった傾向もあるタイトルであり、突発的な検索の急増が基準とみられる今回のランキングではこの順位におさまったのかもしれない。
『Clair Obscur: Expedition 33』そのほか、3位の『Strands』は海外メディア「ニューヨーク・タイムズ」が制作した単語パズルゲームだ。ブラウザからプレイ可能で、毎日新たなパズルが公開される。本作は2024年に公開され、昨年は8位にランクインしていた。今年も引き続きランクインしていることから、スマートフォンなどから手軽に遊べるカジュアルゲームの根強さもうかがえる。
日本国内におけるゲーム検索ランキングは以下の通り。
- モンスターハンターワイルズ
- Pokémon LEGENDS Z-A
- Shadowverse: Worlds Beyond
- SILENT HILL f
- ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女
- エルデンリング ナイトレイン
- ステラソラ
- スプランキー
- マリオカートワールド
- ゴースト・オブ・ヨウテイ
1位の『モンスターハンターワイルズ』および2位の『Pokémon LEGENDS Z-A』は、いずれも大人気シリーズの最新作だ。両作品ともにオンライン対応や継続的なアップデートにより、発売後も話題が持続しており、またそれぞれオンライン要素攻略情報も重視されるジャンル。検索の急増にも納得できる結果だろう。なお、カテゴリ分けされてない日本の全体検索ランキングでも、両作品はそれぞれ6位と7位にランクインしている。
3位以降には、発売翌日に100万本を突破した『SILENT HILL f』、リリースから2か月で300万ダウンロードを突破した『Shadowverse: Worlds Beyond』、1か月足らずで100万本を突破した『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女化』など話題作が名を連ねている。中でも『SILENT HILL f』については、ゲーム内のキャラクターを演じた俳優陣がゲーム実況をおこなうといった一風変わった注目を集めており、そうした話題性により3位にランクインしたのかもしれない。
『SILENT HILL f』また、世界のランキングと比較すると、日本では国産タイトルが検索される傾向が顕著であり、グローバルなトレンドとは大きく異なっている。その中で唯一、『Pokémon LEGENDS Z-A』のみ世界でも8位にランクインしており、世界的な人気の高さをあらためてうかがえる結果と言えるだろう。
そのほか、「Year in Search 2025」ではさまざまなランキングが公開されているため、気になる人は実際にチェックして2025年を振り返ってみてはいかがだろうか。