【迫真】「スナック『ガラパゴス』のママが待っとんねん」新人タクシードライバー研修で教官が“泥水客”熱演…忘年会シーズン“カスハラ”対策で熱血指導 大阪・守口市
大阪府のタクシー会社で、教官自らが迷惑客に扮する「迷惑客を想定した研修」の様子がカメラに捉えられた。忘年会シーズンは泥酔客など、さまざま客が増加。言いがかりをつけて支払いを拒否する客などを再現し、いざという時の対応力を身につける狙いがある。
忘年会シーズンに備え…対応研修
大阪・守口市で撮影されたのは、タクシー客の“迷惑”行動だ。
ドライバーに絡む迷惑客役の教官 この記事の画像(11枚)タクシーの後部座席に乗る迷惑客が、「オレが寝てることをええことに、オマエ遠回りしたんちゃうんけ!」とドライバーに言いがかりをつけ、支払いを拒んでいたのだ。
迫られるドライバーはたじたじの様子で、「もうしわけございません…」と謝っている。
実はこの迷惑客の男性は、タクシードライバーを指導する教官だ。やり取りはすべて、新人ドライバーに向けて行われた、「迷惑客を想定した研修」の一幕だった。
未来都タクシーの田上鉄郎教官は新人ドライバーたちに向け、「今から忘年会シーズン。いろんなお客様がおられます」と話し、イレギュラーな迷惑客への対応を指導していた。
支払い拒否する迷惑客のパターン
次に教官自ら“泥酔した迷惑客”となり、実戦さながらの状況で新人を鍛え上げる。
支払いを拒否する迷惑客の言いがかりを再現する教官迷惑客役の田上鉄郎教官は、「説明せえや!納得したら払ったるわい」と新人ドライバーに強く迫る。それに対しドライバーは、「お客様のご指定のコース通り走りまして…」と懸命に説明。
しかし、“迷惑客”は「だから!だからこのコースは何回も通ってるっちゅーねん!何回もタクシー乗ってんねん!はよせえや!スナック行かなあかんねん。スナック『ガラパゴス』に行かなあかんねん。『ガラパゴス』に。『ガラパゴス』のママが待っとんねん」とまくし立てる。
「いつもより高い」と難癖をつける“泥酔迷惑客”は頑なだ。
リアルな教官の指導にたじたじの新人新人ドライバーは、「もしお支払いしていただけない場合であればちょっと…」と話すも、“迷惑客”は「違うがな。払う言うてんねや。納得すれば払う言うてんねや。もう待たれへん!」と怒鳴り降車を始めてしまった。
料金を取り損ねてしまった新人ドライバー追い込まれた新人ドライバーは結局、正規の料金を取り損ねてしまう。
研修後に田上鉄郎教官は「パニックになってはいけない。『会社によって料金は変動いたします』」と、迷惑客のよくある言いがかりに対しての対応方法を解説していた。
忘年会のあとでお世話になるかもしれないタクシー。“タクシー乗るなら飲まれるな”ということかもしれない。
対応力を伸ばすため指導を続ける教官その後も教官は「(ドアが足にあたって)あいた!いったぁ~!もぉ!」などと、“迷惑客”に扮しトラブル対応の指導を続けていた。 (「イット!」 12月13日放送より)