新連載「最強火力のカセットコンロ」とコンビニ商品だけでチャーハンを作ってみる第1回:セブンイレブン「焼豚モリモリ炒飯」→ 連載存続の危機 / 100万円の古民家64
たいぼうの新連載! 「コンビニにある商品だけでチャーハンを作ってみる」の時間がやってきたぞ!
記念すべき第1回目は、埼玉奥地の「100万円の古民家」へ行く途中にあるセブンイレブンが舞台。
実は事前に下調べは済んでいて「これなら間違いなくイケる」との判断だった。購入したのは以下の通り!
【材料】
・サトウのごはん(大盛り) ・しっとり焼豚切り落とし(110g → 思い切って全部使用) ・きざみ青ねぎ(40g → 半分ほど使用) ・こだわり新鮮たまご(2個使用) ・味付塩こしょう(適量) ・味の素(適量) ・特選丸大豆醤油(ごく少量) ・キャノーラ油(適量)
【秘密兵器】
そして今回のために用意したのが、一般的なカセットコンロよりも火力が高いハイカロリーなカセットコンロ「イワタニ カセットフーBO」である。
その威力は、カセットフーシリーズ最強火力の4.1kW(3500kcal/h)!
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※記事中のリンクよりご購入いただくと、一部がロケットニュース24に還元されることがあります。
イワタニ以外も含めた一般的なカセットコンロの平均出力が2.9kW〜3.5kWなことを考えると4.1kWは、“炒飯専用カセットコンロ” といっても差し支えないほど潤沢な火力。
イワタニのカセットガスも大量に仕入れたし、こいつぁ素晴らしいチャーハンができそうだぞ! ちなみに今回の商品もAmazonが提供してくれた。毎度ありがとう〜!
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【作り方】
その1:チャーシューを刻む。半分ほどにしておこうかとも思ったが、メインの具がチャーシューだけなので、チャーシューメンならぬチャーシューハン的な仕上がり(特徴付け)を期待して全部入れることにした。
その2:一方、ネギは半パック(20g)ほどにしておいたが、全部入れてしまっても良かったかもしれない。
その3:たまごは豪勢に2つ使用してみた。
その4:そして出ました「サトウのごはん」。メーカーである「サトウ食品」の公式ページに「チャーハン」レシピが載っているほど、サトウのごはんはチャーハンに適しているらしい。なお、レンジしないでそのまま使うのがサトウ流。むしろアウトドアでは好都合だ。
その5:準備が整ったら東京から持参した愛用の中華鍋に油をひいて、
その6:たまごをドン!
その7:固まらないうちにサトウのごはんもドン!
その8:まぜて、まぜて……
その9:チャーシューとネギを投入し、
その10:塩コショウと味の素を適量パッパ。
その11:炒めに炒めて、最後に鍋肌に沿わせながら醤油を垂らして香ばしさを加えたら……
大自然のなか、
\(^o^)/ ハイ完成! \(^o^)/
──して、そのお味は……
……まあ、なんだろう。手作り感が強いチャーハンというか、いわゆるひとつの「家庭のチャーハン」と言うか。
まずくはない。まずくはないが、連載「詐欺師のレシピ」に登場するハイレベルな異国チャーハンと比べると、その差は2段階、3段階ほど落ちてしまう。
ほんと、いわゆる、土曜日の昼にカーチャンが作ってくれるチャーハン(カーチャンチャーハン)なテイストなのだ。
そして私は、こうなった原因、ならびに、さまざまなサイトや書籍やメディアで昔から延々と語られている「パラパラのチャーハン」について思いを巡らすに至った。
まず今回の古民家チャーハン(仮)は、パラパラどころかベチョベチョだった。「サトウのごはんのレンチンなし」なのにベチャベチャだ。
一方、自作チャーハンに凝りだしてから、私はチョイチョイと「米」を変えていった。それこそタイ米を使っていた時期もある。
しかし今は「カルローズ米」こそが最適解であることがわかり、安価な米を求める目的ではなく「チャーハンを作るため用にカルローズ米を仕入れる」ほどに。
火力とか、「炊き立てのごはん」や「洗ったごはん」「冷メシ」、卵をどのタイミングで加えるか等の「パラパラになるためのテク」は星の数ほど語られているが、今はもう、いつ作ってもパラパラ炒飯になるようになった私が思う結論は、
とにかく、ごはん
であると思うのだ。中華料理のプロなら日本のふっくら白米でも上手にチャーハンを作ることができると思うが、素人となると、そうはいかず。
そこで私が行き着いたのが、先述の通り「カルローズ米」であり、これはもうほんと、「チャーハン専用米」と売り出しても良いほどチャーハンとの相性はバツグン。
ごはん以外にも揃えておきたいものはある。その1つが火力。今回のカセットコンロは、店や家のハイカロリーには負けると思うが、カセットコンロ部門ではナンバーワンかと思われるのでクリアできている。
あとは道具。これまた私が長いこと愛用しては連戦連勝、そして愛情を込めて育て続けている「山田工業所の中華鍋」ならびにお玉なので問題は無いだろう。
となると今回の敗因(?)は、やはり米、ごはんなのだ。決してサトウのごはんがダメなわけではない。レンチンしたら、ふっくらおいしいごはんが楽しめる最強の商品だ。
しかしチャーハンを作るとなると、「レンチンしない」以外に、もう1手間何か必要になるかな……と思った次第。
それが「水洗い → 乾燥」なのか、それとも「最初からTKG状態にして鍋に入れる」なのか、今のところ答えはわからないが、家炒飯から「店レベル」まで持っていくには、何度かの研究が必要になるなと強く感じたのであった。
次に私が古民家に行く際、また同じ企画をやるかどうかはわからない。「サトウのごはん」でもう一回! という気持ちになったら連載第2回に挑戦したいが、もしかしたら家からカルローズ米を持って行ってしまうかもしれない。
それほどまでに、今回作ったチャーハンの、ある意味「失敗」は、しばらくの間(特に詐欺師のレシピで)連戦連勝であった私には、かなり苦い結果になってしまったのであった。
なおチャーハンの味は、入れすぎたチャーシューに引っ張られたのか、なぜか甘めだった。
【つづく】
参考リンク:Amazon「イワタニ Iwatani 岩谷 カセットフー BO- ケース付 カセットこんろ 防災 日本製 CB-AH-41N」、「岩谷産業(Iwatani Sangyo)イワタニ カセットガス 専用ボックス入り 12本組 CB-250-OR-12BOX」 執筆:GO羽鳥 Photo:RocketNews24
▼100万円の古民家