クローンのクローン、無限に作れるはずが58世代で途絶える 約20年1200匹のマウス実験で判明


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 1996年に誕生したヒツジのドリー以降、ネコやイヌからウマ、ブタに至るまで、いくつもの種で哺乳動物のクローンが生み出されてきた。一部の専門家は、哺乳動物のクローニングは、暮らしに関わるさまざまな問題を解決する鍵になるかもしれないと考えている。 たとえば、農家は群れの中で最も繁殖力の高い個体や、病気への耐性が強い個体をクローンで「複製」できる。ポロ競技においては、愛好家たちが優秀なウマのクローンを作成している。さらにはペットのクローン化も行われている。 しかし、こうした行為は論争も呼んでいる。たとえば、毎年多くの保護動物が安楽死させられている現状を踏まえると、ペットのクローンを作るのは非倫理的だとの声もある。 一方で、クローン技術は、遺伝的多様性を高めることによって種の保全に寄与する可能性がある。絶滅の危機に瀕している小規模な集団では、遺伝的多様性が低下している場合があり、種の存続にとって重大な問題となることが少なくない。世界各地のバイオバンクには、種の回復や復活を支える命綱として、遺伝物質が保存されている。 たとえば研究者らは、1980年代に死んだ1匹のクロアシイタチの遺伝物質を使って、そのクローン化を進めている。クローンの子孫を野生に再導入して、この絶滅危惧種の遺伝的多様性を高めることが彼らの目的だ。 さらには、いずれ人間がほかの惑星に移住したときには、クローン技術が役立つかもしれないと、若山氏は述べている。なぜなら、宇宙で大型動物を輸送する代わりに、どんな動物からでも簡単に採取できる体細胞をほかの惑星へ運び、そのゲノムをもとにクローンを作るだけで済むからだ。「クローニングは、すでに一つの産業になっています」と語るのは、今回の研究に関わっていない、米カリフォルニア大学デービス校の内分泌学者カタジナ・マリン氏だ。「むしろ論点は、倫理的な懸念が複雑で、その応用には責任ある慎重な対応が求められることです」 今回の新たな研究について氏は、現時点ではクローン技術に頼るのではなく、予防に重点を置いた保全活動を後押しするものであるべきだと語る。「楽観的な見方をするならば、連続的なクローニングはいずれ、特定の動物を一定の期間、あるいは寿命の数倍にわたって繁殖させ続ける足がかりになるかもしれません。しかし今回の研究では、研究者らの予想に反して、連続クローニングが無限に機能するわけではないことが明確に示されています」 再クローニングは一般的に行われている手法ではないが、今回の研究は、まだ初期段階にある技術についての理解を前進させるものだと、ノバク氏は述べている。

「クローンについてのこうした研究は、ゲノムがどのように機能するのか、また、どの程度まで変異が蓄積すると有害な影響が出るのかを解明していくうえで、非常に強力かつ重要だと考えています」とノバク氏は言う。「こうした研究があってこそ、推測ではなく、事実に基づいた現実的な議論ができるようになるのです」

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