米財務長官「日本との貿易交渉は実質的」、インドとの合意も間近
ベッセント米財務長官は28日、日本を含む主要貿易相手国との交渉が「非常に好調」に進んでおり、関税回避に向けた「非常に良い」提案がなされていると述べた。1月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 28日 ロイター] - ベッセント米財務長官は28日、日本を含む主要貿易相手国との交渉が「非常に好調」に進んでおり、関税回避に向けた「非常に良い」提案がなされていると述べた。最初の貿易合意はインドとの間で締結される可能性が高いとの見通しも示した。
ベッセント長官はCNBCのインタビューで「日本との非常に実質的な交渉を行っており、他のアジアの貿易パートナーとの協議も順調に進んでいる」と述べた。「バンス副大統領が先週インドを訪問し、大幅な進展について話し合った。韓国との交渉も非常に順調に進んでおり、日本とも実質的な交渉を行っている」と説明した。
インタビュー後、記者団に対して、最初の貿易合意は今週か来週にも実現する可能性があるとの見通しを示した。
中国に関しては、最近の一部米国製品に対する報復関税免除措置は、米国との貿易摩擦を緩和したいという意思の表れだと語った。米国側もこれらの製品の禁輸措置を控えることで対立をエスカレートさせないよう配慮しているとした。
また同長官はフォックスニュースに対し、トランプ大統領は主要貿易相手国15─18カ国との個別貿易協定に「密接に関与する」とし、原則合意に早期に達することが重要だと述べた。
中国との交渉再開に向けた中国側への連絡の可能性を問われた同長官は「今後の展開を見守りたい。中国側にとってこの状況は持続不可能だ。先方から連絡があるかもしれない」と回答した。その上で「政府のあらゆる部門が中国と接触している」とし、緊張緩和は中国側の責任だと強調した。
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