5度のゴール未遂、土壇場PK失敗を経て…C大阪の90+12分決勝点はDF進藤亮佑!!「人生で出るドーパミンが全部出ました」

[4.12 J1第10節 C大阪 1-0 鹿島 ヨドコウ]

 5度にわたるゴール未遂、試合終了間際のPK失敗を経て、ドラマチックな接戦を制したセレッソ大阪が過去12連敗中のホーム鹿島アントラーズ戦で待望の勝利を掴んだ。勝負を決めたのは後半45+12分に決まったDF進藤亮佑の決勝ゴール。殊勲の28歳は試合後のフラッシュインタビューで「人生で出るドーパミンが全部出ましたね」と笑いを誘った。

 C大阪は2010年5月5日に2-1で勝利して以降、ホームでのJ1リーグ鹿島戦は12戦12敗。相性の悪さは明らかで、この日は数多くのゴールシーンを作りながらも、2度のVAR介入も含めた“ゴール未遂”は5回を数えるなど、不運なムードが漂う中で試合終盤を迎えていた。

 極めつけは後半45+8分、MFルーカス・フェルナンデスのドリブル突破でファウルを誘い、PKの絶好機を迎えたが、鹿島側の抗議を受けて試合が一時中断した後、同45+11分に蹴ったFWラファエル・ハットンのPKが鹿島GK早川友基に止められて失敗。最後まで運に見放されたかと思われた。

 しかし、最後まで諦めなかった。後半45+12分、PKの直後に獲得した左CKをL・フェルナンデスがゴール前に送り込むと、ニアサイドで反応した鹿島FWレオ・セアラのクリアミスがファーサイドに流れ、そこに詰めていたのが進藤。右足ワンタッチで冷静にゴールに押し込むと、“6度目の正直”でゴールが認められ、ドラマに次ぐドラマに終止符を打った。  試合後、進藤は「正直、いまは全く冷静な受け答えができないっす」と苦笑いを浮かべながらDAZNのフラッシュインタビューに登場。したたかに詰めた決勝ゴールに「あそこに詰めて行ってこぼれてくるのは100回に1回かもしれないけど、僕はその100回を毎回サボらずに行っているのでその結果かなと思います」と胸を張りつつ、1-0の勝利を「常々ディフェンスである以上はそこは目指しているし、僕としては“0点で抑えて、自分のゴールで1-0で勝つ”というのを現役でプレーしていく中で何回できるかというのを目標にしているので、その1試合になって嬉しい」と喜んだ。  また鹿島戦の勝利についても「いろんな取材の中で意識はあまりしていないとは答えていたけど、やっぱりレオ・セアラがいて、鈴木優磨がいて、鹿島というのはJリーグを引っ張ってくれたチーム。そこに対するリスペクトはあったし、そのチームに歴史的な勝利を挙げられた、そこに自分が貢献できたのは誇りに思っています」と喜びを口にした進藤。最後は「思ったより冷静な受け答えができました。ありがとうございました」ともうひと笑いを誘ってインタビューエリアを後にした。  そんな鹿島相手に歴史的な勝利を収めたC大阪だが、この日は来場時過去11戦無敗の実績を持つ通天閣の公認キャラクターの「ビリケンさん」像が来場しており、そのご利益もあったようだ。決勝ゴールを決めた進藤はインタビューを終えた後、ゴール裏で大勢のカメラマンに囲まれるなか「ビリケンさん」ポーズで記念撮影し、サポーターを沸かせていた。

勝利への執念がゴールを呼ぶ!試合終盤のコーナーキックから流れてきた

ボールを #進藤亮佑 がゴールへ流し込み

セレッソ大阪が先制点を獲得する!明治安田J1第10節C大阪×鹿島

#DAZN ライブ配信中#Jみようぜ #Jリーグ#C大阪鹿島 pic.twitter.com/JWpBRCDZBt

関連記事: