(まとめ)エヌビディア決算発表後の朝方は売り優勢も日経平均は持ち直し308円高 商社にはバフェット氏の買い増し報道
日経平均は212円安の42,308円と反落で寄付きました。日本市場の寄付き前に米半導体大手のエヌビディア[NVDA]が決算を発表し堅調な業績を示すも先行きの不透明感から時間外取引で売られたことで、日本市場も半導体関連銘柄を中心に売りが優勢でのスタートとなりました。一方で、下値では押し目買いが入り日経平均は早々に上げに転じると前場の後半は堅調な推移となり、211円高の42,731円で前引けとなりました。 後場は上げ幅を拡大し、堅調な推移となりました。米投資会社のバークシャー・ハサウェイ[BRK.B]が日本の商社株を買い増したと伝わったことが相場の支えになりました。後場の日経平均は中ごろから上げ幅を拡大しての推移となり、最終的に308円高、42,828円の高値引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が0.3%安で3日続落となりました。
2.個別銘柄等
三菱商事(8058)は一時2.9%高の3,345円を付け年初来高値を更新しました。同社は28日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイ[BRK.B]の議決権ベースの保有株比率が同日現在で10.23%に高まったと発表しており、今後の更なる買い増しの思惑などから買いが集まりました。 INPEX(1605)は一時4.6%高の2,539.5円を付け年初来高値を更新しました。外資系証券が27日、目標株価を従来の2,410円から足元の水準を上回る2,850円に引き上げ、これを材料視した買いが優勢となりました。 大手インキグループのartience(4634)は3.6%安の3,090円で下落となりました。国内証券が27日付で、同社の投資判断を3段階で最上位の「バイ(買い)」から真ん中の「ニュートラル(中立)」に、目標株価を従来の4,100円から3,600円に引き下げたことで、これを嫌気した売りが出ました。 居酒屋チェーンの鳥貴族を運営するエターナルホスピタリティグループ(3193)は0.3%高の3,140円をつけ続伸となりました。日本経済新聞が「居酒屋『鳥貴族』が中国・上海で100店舗体制への拡大を目指す」と報じ、この報道を材料視した買いが入りました。
ITコンサルティング会社のULSグループ(3798)は2.5%高の7,490円をつけ3日続伸となりました。27日、9月30日を基準日として1株を10株に分割すると発表し、個人投資家などが売買しやすくなるとあって、分割を好感した買いが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
エヌビディア[NVDA]の決算を通過した日本市場は、バフェット氏の保有が伝わった商社株に買いが入るなど、プラスの材料もあって底堅い推移となりました。明日の材料としては、米国で利下げを主張するウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事の講演が控えるほか、先週の米新規失業保険申請件数の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)