2026年春節、在日中国人に聞いた大変な事情 /「予約できるがキャンセルされる」ゴーストチケット問題に感じたリアル
2026年2月17日から春節を迎える中国。春節とは中国の旧正月のことで、知り合いの在日中国人Rさんによると、新暦の正月よりも盛大な祝賀ムードとなるのだとか。私(中澤)がもうすぐ春節というのを知ったのも、Rさんに聞いた話からだった。
日本で家族を持ち生活しているRさんも春節は中国に帰る。しかし、今年は大変らしい。なぜかと言うと……
・渡航自粛勧告の影響
そう、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけているから。昨年11月に始まった渡航自粛勧告。ロイター通信によると、今年1月26日にも春節の日本への渡航を自粛するよう自国民に呼びかけている。
そんなわけで、中国航空会社の中国から日本への便がなくなったことはニュースになったけど、Rさんによると日本から中国への便も使えないらしい。じゃあRさんはどうやって帰るんですか?
Rさん「いったん韓国に行って、韓国から中国に帰る形になります。韓国はどちらからも飛行機が飛んでますので迂回する形ですね。私の周りの在日中国人は全員韓国経由で帰る予定ですし、通常韓国経由する人が多いと思います。春節の旅行も韓国が多いと聞きますし」
──とのこと。在日中国人にとってはいつもより大変な春節になってしまっている模様。日本人的感覚で言うなら、「危険だから行くな」と言うのであれば、自国民が戻ってくるルートは確保しているのかと思っていた。ゆえに、地味に衝撃。本当に中国への便ってないのだろうか。
・便はある
そこで東京発上海行きの直行便やLCCが検索できるサイト『スカイスキャナー』で軽く検索してみたところ、成田発上海着の直行便がヒットした。春秋航空とかエアチャイナとかも全然予約できそうな感じだけど、Rさん、この便は使えない理由があるんですか?
Rさん「中国の航空会社で予約していると、予約自体は取れるんですが、突然キャンセルされることがあるんです。前回も、予約していたのが突然キャンセルされてしまいまして。直前にキャンセルされて帰れなくなると凄く困るんです」
──ANAとかJALなどの日系の航空会社は利用しないんですか?
Rさん「基本、便をキャンセルされたら、まずキャンセルされない日系の航空会社が飛んでるかどうか確認します。飛んでる場合は中国の航空会社に日系の方に振替してもらえるように交渉します。
でも都市によって、日系の航空会社が飛んでない場合もあります。例えば、上海は飛んでますが、成都など中国の航空会社の便しか飛んでない都市もあります。だったら、韓国などを経由してから中国に入国する形に決めた方が確実です。なのでみんな迂回することを選択するわけですね」
・ゴーストチケット問題
予約できても乗れない場合があるとのこと。まさしくゴーストチケット。突然キャンセルは大変だし、実際に1回あったら安心できないのも確か。韓国経由に切り替える人が多いというのはそれが問題となっている証拠だろう。
中国の渡航自粛勧告の影響について、日本で暮らしていて実感があるかと言えばまだ薄い。でも、現実はかなり大きな問題であることは変わらず、それが表面化する頃にはもう手遅れになっているんじゃないかという気もする。リアルを感じさせられた在日中国人の話だった。