月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力(1/2 ページ)

 NVIDIAは11月2日、Windows PC向けSoC「RTX Spark」に関する報道関係者向け説明会を東京都内で開催した。説明会にはRTX Sparkを搭載するPCを販売する主要なパートナー企業の担当者も登壇し、ゲーミングやオンデバイスAIを強力に動かせる“新しい”SoCへの期待を寄せた。

 この記事では、報道関係者向けに披露されたハンズオンデモの様子を紹介する。

エヌビディア(日本法人)の大崎真孝代表(NVIDIA副社長を兼務)
説明会の冒頭で登壇した皆さん。左からASUS JAPANのデビット・チュー氏(コンシューマ事業本部 統括部長)、デル・テクノロジーズの文英梅執行役員(コンシューマー&Eコマース営業統括本部 統括本部長)、日本HPの柳澤真吾氏(パーソナルシステムズ事業本部 事業本部長)、大崎代表、レノボ・ジャパンのトニー・リー常務、日本マイクロソフトの當野喬之業務執行役員(コンシューマチャネル事業部 Surface戦略本部長)、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)のリッキー・チャン社長
説明会の会場に並べられたRTX Spark搭載PC。左上から時計回りでASUS JAPAN、デル・テクノロジーズ、日本マイクロソフト、MSI、レノボ・ジャパン、日本HPの製品

 RTX Sparkは「18コアCPU+5120 CUDAコアGPU」「20コアCPU+6144 CUDAコアGPU」の2モデルが用意されている。実際の性能を左右する「TDP(熱設計電力)」はPCメーカーの裁量に任されており、ノートPCでは45~80W、デスクトップPCでは最大140Wとされている。

 ITmedia PC USERではこれまでに、ASUS JAPAN製で20コアCPU構成のRTX Sparkを備える「ProArt P14(H7407)」の実機レビューを実施しているが、レビュー中に行ったベンチマークテストで本機はゲーミングにおいて「GeForce RTX 5060 Laptop GPU」よりも高いパフォーマンスを発揮していた。

 TDPが45~80WのSoCでミドルレンジのゲーミングノートPC並みの性能が出るとなると、RTX Spark搭載ノートPCは「“薄い”ゲーミングノートPC」としても活躍できる。今回のハンズオンデモでは、最新の超解像/フレーム補間技術「DLSS(Deep Learning Supre Sampling) 5」に対応するタイトルを代表して「NBA 2K27」(Visual Concepts/2K)、ArmアーキテクチャのCPUコアでネイティブ動作するゲームタイトルを代表して「Marvel Rivals」(NetEase)が展示されていた。

 NBA 2K27のデモンストレーションでは、DLSS 5で新規実装された「3Dガイドニューラルレンダリング」を使って、光源/質感処理の補完による影の表現の差を体感できた。

3Dガイドニューラルレンダリングがオフの場合
3Dガイドニューラルレンダリングがオンの場合。上の画面と比べると少し暗く感じるのだが、これは影の描写が補完されているためである
こちらのMarvel Rivalsでは、最新バージョンにおいて「Arm64EC」という仕組み(参考リンク)を使っている。これにより、アンチチート機能を含むプログラムの主要部分がArmアーキテクチャCPUでネイティブ動作するようになった
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