エヌビディアの最新AIチップ、主要顧客が注文削減 過熱問題で=報道
米半導体大手エヌビディアの主要顧客が、同社の新たな人工知能(AI)向け半導体「ブラックウェル」を搭載したサーバーラックの注文を遅らせていると、ニュースサイト「ジ・インフォメーション」が13日報じた。2023年撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[13日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの主要顧客が、同社の新たな人工知能(AI)向け半導体「ブラックウェル」を搭載したサーバーラックの注文を遅らせていると、ニュースサイト「ジ・インフォメーション」が13日報じた。
ラックの初回出荷分が過熱し、チップ同士の接続に不具合が見られたという。
データセンターで使用されるラックとはチップやケーブル、その他の重要な機器を収納する構造物のこと。
報道によると、主要顧客であるマイクロソフト(MSFT.O), opens new tab、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabのクラウド部門、アルファベット(GOOGL.O), opens new tab傘下グーグル、メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabがブラックウェルGB200ラックの注文を一部減らした。
これらの顧客はそれぞれ100億ドル以上のラックを発注していたという。また、一部顧客は後継のラックを購入するのを待っており、旧型AIチップを購入する予定の顧客もいるという。
ジ・インフォメーションは、不具合が生じたGB200ラックの買い手が他にいる可能性もあり、主要顧客の注文削減がエヌビディアの売上高にどう影響するかは不明だとしている。
エヌビディアとアマゾンはコメントを控えた。マイクロソフト、グーグル、メタはロイターのコメント要請に現時点で応じていない。
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