米→サウジ→タイ→沖縄と今季4戦目の岩井姉妹が優勝を争う!? 首位浮上の千怜と4打差で追う明愛は英会話の勉強をして言葉の壁に奮闘中

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アメリカ、サウジアラビア、タイ、そして日本と、今シーズンは世界を股にかけて戦っている岩井姉妹。今週は、国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディース」(3月6~9日・琉球GC)に出場している。2日目、妹の千怜が4つスコアを伸ばし2アンダーで21位タイから首位タイに浮上、姉の明愛は初日の3位タイから2オーバー17位タイに順位を落としたが、トップと4打差にいる。

ダイキンオーキッドの前夜祭で2ショット(撮影/岡沢裕行)

姉の明愛選手にとっては2週前の「ホンダLPGAタイランド」で通算27アンダーというビッグスコアで2位になって以来の試合。妹の千怜選手にとっては、ディフェンディングチャンピオンとして臨む試合となります。

“米女子ツアー選手”として臨む国内開幕戦、昨年までの日本ツアー時代と比べてなにか変化、あるいは変化の兆しはあったのでしょうか? 初日、2日目のプレーを現地で取材している、中村修プロに聞きました。

「キャディと英語で会話している姿が印象的でしたね。聞けば、もともと英語が話せたわけではなく、昨年から家族で英会話のレッスンを受けていたのだそうです。しっかり準備していることがわかります」

米女子ツアーで苦労するのが言葉の壁。プレー外での苦労を減らすため、昨年から着々から準備をしていたそう。この“準備力”も強さを下支えしています。

では、肝心のプレー面ではどうだったのでしょうか?

「昨日(初日)は雨風が強く、寒いコンディション。途中で雨はやみましたが風が吹き続けていました。そのなかで千怜選手は2オーバーで耐え、明愛選手は2アンダーとスコアを伸ばしてみせたのはさすがです」

明愛選手本人も「風の読みが難しくて、縦の距離を合わせるのが難しくて」と語る状況でも、「風が弱くなった気がして」という後半に4アンダーとスコアを作り切る。そんな明愛選手のゴルフに、中村プロは微妙な変化を感じたそうです。

「ドライバーを飛ばすホールと、フェアウェイキープを優先するホールといったように、ゲームプランが構築されつつ印象でした。タイでの試合では飛距離よりもフェアウェイキープ優先でプレーしたと話していましたが、そういった経験が開幕戦の沖縄でも活かされているようですね」

そして迎えた2日目は、明愛選手が76とスコアを落とし、トータル2オーバーの17位タイへと一歩後退したかと思えば、今度は千怜選手が68を叩き出し、一気にリーダーボードの“一番上”へと駆け上がりました。

「2日で同じ組に入ると、(予選ラウンドを岩井姉妹は同組でプレー)ふたりとも好スコアはほとんどないけれど、その代わり“どちらも悪い”こともないとお父さんが話していました」と中村プロ。

明愛選手と千怜選手のストローク差は現在4つ。週末の岩井姉妹の戦いからも、目が離せそうにありません。

岩井姉妹の今季の活躍

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