◆「コロコロに次亜塩素酸、さらにアルコール消毒…」
コロナ禍におけるウイルスの恐怖から過剰に感染対策を気にするようになってしまった人もいるだろう。 「“清潔の基準”って、他人から見るとかなり不思議なんだなと思いました」 守金咲希さん(仮名)は、東京から地方へ向かう新幹線の車内で、“奇妙な光景”を目撃したと話す。彼女の座っていた席の斜め前、通路側に座る乗客が不審な動きを始めたのだ。 「バッグから小さなコロコロローラーを取り出して、座席の上から下まで掃除し始めたんです。新幹線の中でコロコロを使う人なんて初めて見ました」 その乗客は座席を丹念に掃除しながら、「え? 嘘? こんなに?」とつぶやいていたという。窓際に座っていた隣席の乗客も、怪訝な目で見ていた。 コロコロでの掃除が終わると、次は次亜塩素酸ナトリウムと思われる消毒液を席にシュッシュッとスプレー。だが、隣の乗客にも消毒液が飛んでしまったようだ。 「あ、もしかしてかかってしまいましたか? すみません」 そう謝りながらも、今度はアルコール消毒液を座席にかけ始めた。 「次亜塩素酸をかけたのに、さらにアルコール消毒もするなんて、かなりの潔癖症なんだろうなと思いました」
◆「そちらの机も拭きましょうか?」周囲の乗客は困惑
さらにテーブルを出してアルコール消毒し、ウェットティッシュで拭き始めると、隣席の乗客にも「そちらの机も拭きましょうか?」と声をかけた。 「ありがとうございます。大丈夫です」 そう断られたにもかかわらず、「机汚いですよ。拭かせてください」と言い、強引に隣席のテーブルも拭き始めたという。隣席の乗客は引きつった表情ながらも、「きれいにしていただいてありがとうございます」と礼を言っていたそうだ。 「でも、その後の行動は意外でした。ビニール袋から飲み物とランチパックを取り出して食べ始めたのですが、食べかけのパンを、パンが入っていた袋の上に置いたんです。こんなに潔癖なのに、誰が触ったかわからない袋の上にパンを置くのはいいのかと驚きましたね……」 <取材・文/日刊SPA!取材班>