【街のギモン解説】サイバー攻撃が急増…身近に潜む脅威 情報流出後の対処法は『バンキシャ!』
いま全国各地でサイバー攻撃による影響が出ています。個人情報の流出について、街の人からはさまざまなギモンが聞かれました。私たちができる対策もあわせて専門家が解説します。【真相報道バンキシャ!】
■流出した個人情報はどう悪用される?
日テレNEWS NNN《桝太一キャスター》
先月以降だけでも顧客情報の流出、あるいはその可能性の公表が相次いでいます。電話番号・メールアドレスだけでなく、運転免許証の画像、パスポート情報もあげられています。元警察庁サイバー捜査課長の棚瀬誠さんにお話を伺います。お願いします。
《棚瀬誠さん/元警察庁サイバー捜査課長》
よろしくお願いします。
《桝太一キャスター》
街行くみなさんから、いろいろなギモンが聞かれました。まずは、都内に住む会社員(22)の方からのギモンですが、『流出した個人情報はどう悪用されるのか』。棚瀬さんいかがでしょうか。
《棚瀬誠さん/元警察庁サイバー捜査課長》
流出してしまった情報は犯罪グループの手に渡り、詐欺などに使われてしまうおそれがあります。
電話番号やメールアドレスが流出した場合、その番号に「警察官をかたる詐欺電話」がかかってきたり、メールアドレスに「フィッシング詐欺」のメッセージが送られてきたりする可能性が考えられます。名前とセットで情報が漏れていた場合は、みなさんの名前を口にして、詐欺の電話がかかってくるようなことも想定され、非常にだまされやすい環境に陥ってしまいます。
また、運転免許証やパスポートなどの身分証明書の場合、顔写真が差し替えられて本人確認に使われる可能性があります。詐欺に使うためのSNSアカウントが作られたり、ローンを組んだりすることができてしまいます。
■情報がもれた…どうすれば?
日テレNEWS NNN《桝太一キャスター》
では、次の、都内に住む学生(23)からのギモンでもありますが、『情報がもれた可能性があると分かったとき、何をすればいいのか』。棚瀬さん、いかがでしょうか?
《棚瀬誠さん/元警察庁サイバー捜査課長》
まず、電話番号やメールアドレスですが、これは先ほどお話しした「詐欺電話」や「フィッシング詐欺」が来るぞと認識したうえで、不審な連絡は無視をするということです。
不審なメールなどに記載されているURLや添付ファイルは絶対に開かないようにする、ということが大切です。
《桝太一キャスター》
では、身分証明書が流出した場合、なにかできることはあるでしょうか。
《棚瀬誠さん/元警察庁サイバー捜査課長》
残念ながら、「できることは、ない」と思っていただいたほうがいいと思います。これらの情報は、一度出回ってしまったら、そのデータを消すことはできません。新しいものを交付してもらっても、古いもののデータは消えないんです。
ただ、犯罪に自分の情報が巻き込まれるなどのトラブルが起きたときのために、企業から来る「流出のお知らせ」メールや、手紙は、手元に保管しておくようにしましょう。
■多要素認証やパスキー 効果的
日テレNEWS NNN《桝太一キャスター》
蘭丸さんはインターネット世代ですが、いろんなアカウントを使っていると思いますが、ここまででどうですか?
《岸谷蘭丸/教育実業家/イタリア・ボッコーニ大学在学》
僕はもう諦めていますね。もうどうしようもない…というか、いつかはこうなるだろうなとは思っていました。数か月前に、Mythos(ミュトス)というAIが新しく出てきた時なんかは、危なすぎるってことで、一部のテック企業だったり金融機関しか使えないようにしようみたいな、ブロックが政府からかかるみたいな話もありましたし。もう、ちょっとどうしようもないのかな…という気持ちにはなってるなっていうのが正直なところです。
ただ、やれることはやっておかなければということで、パスワードを自分たちで守るようにしたり、同じパスワードを使い回さないとか、ブラウザごとにパスワードを別々の自動生成のものに変えるみたいなことは、最近、やり始めてますね。
《桝太一キャスター》
こういった対応は、棚瀬さん、どうでしょうか?
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日テレNEWS NNN《棚瀬誠さん/元警察庁サイバー捜査課長》
素晴らしいと思います。
(1)パスワードの使い回しをしないというのは大切です。攻撃者が同じパスワードで別の情報にたどり着かないようにするためです。
(2)ID・パスワードだけでなく、多要素認証やパスキーを使うというのも、不正利用を止めるためにはすごく効果的です。
(3)よく使うサービスは、ブックマーク・公式アプリから確認することが大事です。送られてきたURLからではなく、正規の場所から情報を得るようにしてください。
■「医療機関はほとんどが電子カルテ」
日テレNEWS NNN《桝太一キャスター》
高尾さん、医療現場は特に個人情報が集まると思いますが。
《高尾美穂/産婦人科専門医・医学博士》
医療機関は、ほとんど電子カルテになっていますけれども、なるべく強固なバリアを張ってきたっていうのが、これまでですよね。漏出されたくない情報が山ほど入っていますから、できることをやってきたけれども、医療従事者自体は、サイバーセキュリティーについては決して詳しくないので、いろんな方たちの専門的な知識をいただきながら、対策が必要かなと思っております。
《桝太一キャスター》
ここまで、元警察庁サイバー捜査課長の棚瀬さんに伺いました。
《棚瀬誠さん/元警察庁サイバー捜査課長》
ありがとうございました。
(10月11日放送『真相報道バンキシャ!』より)