話題株ピックアップ【夕刊】(3):ARアドバン、エストラスト、テモナ

ARアドバン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ARアドバン <5578>  2,722円  +500 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値  ARアドバンストテクノロジ<5578>がストップ高。同社は前週末11日の取引終了後、25年8月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を122億3900万円から140億6000万円(前期比26.3%増)、最終利益を3億2500万円から4億2600万円(同54.5%増)へ引き上げた。これが支援材料になり買いが入った。即戦力のコンサルタント及びエンジニアの採用が計画より前倒しになったことや、第1四半期(9~11月)のM&Aの効果もあって、売上高が上振れする。また、複数の国内有力企業からAIの大型案件を受注し売上総利益が向上。販管費の抑制も奏功し利益が拡大する。同時に発表した第3四半期累計(24年9月~25年5月)決算は、売上高103億1500万円(前年同期比23.5%増)、最終利益が2億4800万円(同39.9%増)だった。

■エストラスト <3280>  1,201円  +196 円 (+19.5%)  本日終値

 エストラスト<3280>が急騰。同社は前週末11日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.7倍の88億6900万円、経常利益は同4.6倍の13億800万円となった。大幅な増収増益で、第1四半期ながら経常利益の通期計画に対する進捗率は約69%となり、好感されたようだ。主力事業の不動産分譲事業で、分譲マンションの引き渡し戸数は200戸(前年同期比116戸増)となった。また、通期の計画に対する契約の進捗率は80.9%に上った。

■テモナ <3985>  281円  +45 円 (+19.1%)  本日終値

 テモナ<3985>が急騰。同社はeコマース事業者を対象にネット通販の販売支援システムを提供する。業績は苦戦が続いているが、25年9月期は大手企業向け受託開発案件の拡大で急速な損益回復局面が見込まれている。そうしたなか、前週末11日取引終了後に株主優待制度の拡充を発表。新制度では毎年3月末と9月末時点で100株以上を6カ月以上継続保有する株主を対象に、デジタルギフト(保有株数に応じて500~5000円分)を年2回贈呈することを発表(適用は26年3月末から)しており、これが投資資金の買いを呼び込む格好となった。株式需給面では信用買い残が昨年11~12月のピーク時と比較して約半減するなど、整理が進んでいることも上値を軽くしている。

■アルファ <4760>  1,981円  +282 円 (+16.6%)  本日終値

 11日に決算を発表。「9-5月期(3Q累計)経常が58%増益で着地・3-5月期も51倍増益」が好感された。

 アルファ <4760> [東証S] が7月11日大引け後(15:30)に決算を発表。25年8月期第3四半期累計(24年9月-25年5月)の連結経常利益は前年同期比58.0%増の1億8800万円に拡大し、通期計画の2億1000万円に対する進捗率は89.5%に達したものの、前年同期の114.4%を下回った。

  ⇒⇒アルファの詳しい業績推移表を見る

■エコモット <3987>  565円  +70 円 (+14.1%)  本日終値

 エコモット<3987>は物色人気を集めた。前週末11日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。毎年8月末時点で100株以上を保有する株主が対象。優待内容の詳細については調整中だが、4000円相当の贈呈を想定しているという。これが好感された。あわせて24年9月~25年5月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.5%減の20億3000万円、営業利益は同3.3%減の1100万円だった。

■ココナラ <4176>  410円  +40 円 (+10.8%)  本日終値

 ココナラ<4176>が急反騰。前週末11日の取引終了後、25年8月期の連結業績予想について、売上高は従来予想の95億円(前期比44.2%増)を据え置きつつ、営業利益を1億6000万円から2億4000万円(同21.3%減)へ、純利益を1億3000万円から2億8000万円(同14.9%増)へ上方修正したことが好感された。新規事業の立ち上げが想定を上回るペースで進捗していることに加えて、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、回収が見込まれる部分を法人税等調整額として計上することが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(24年9月~25年5月)決算は、売上高70億6100万円(前年同期比67.0%増)、営業利益2億8800万円(同3.7%減)、純利益3億円(同24.9%増)だった。マーケットプレイス、エージェントの両分野で既存事業が順調に成長したことに加えて、「ココナラAIスタジオ」や「ココナラコンテンツマーケット」などの新規事業も順調に進捗した。

■テーオーHD <9812>  342円  +31 円 (+10.0%)  本日終値

 テーオーホールディングス<9812>が切り返し急。同社は前週末11日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比10.4%増の267億円、経常利益は同3.1倍の3億2000万円、最終損益は1億8000万円の黒字(前期は700万円の赤字)となる見通しを示した。また、事業構造改革にメドがついたことを踏まえ、無配としていた前期の期末一括配当予想について50銭に修正し、復配に踏み切る方針を示しており、これらを評価した買いが入ったようだ。木材関連や建設、中古車販売などを手掛ける同社は、今期はコア事業を中心とした既存事業の安定化と財務体質の改善などに注力するとしている。

■アドソル日進 <3837>  1,315円  +115 円 (+9.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

 アドソル日進<3837>が急上昇。電力・エネルギー関連分野を中心にシステム開発を手掛けており、企業のデジタライゼーションの動きが加速するなか、DX支援案件の獲得が好調で収益を押し上げている。世界的なデータセンターの建設ラッシュで今後膨大な電力需要が発生することが予想されており、送配電に関するインフラ拡充の必要性が叫ばれている。そうしたなか、同社は同関連の設備投資需要を追い風に成長期待が強い。26年3月期は11%営業増益と2ケタ成長の見通しで4期連続の増益が見込まれているが、来期以降も利益成長トレンドが続く公算が大きいとの見方が支配的だ。

■スーパーバリュー <3094>  804円  +63 円 (+8.5%)  本日終値

 スーパーバリュー<3094>が後場急伸。午前11時30分ごろ、未定としていた26年2月期の単独業績予想について、売上高601億9700万円(前期比8.5%減)、営業利益4億4400万円(前期27億5600万円の赤字)を見込むとしたことが好感された。ロピアとの共同開発によるSM改装モデル店への改装が計画どおりに進み、改装した店舗の売上高が伸長していることや、ロピア及びグループ会社からの商品仕入れなどにより売上総利益の改善が進んでいること、更に不採算店舗対策などにより利益改善が進んでいることなどを織り込んだ。これまでの中期経営計画では、営業利益は3億6200万円を見込んでいたことから、予想の引き上げを好材料視されたようだ。なお、新たに発表した中期経営計画では、29年2月期に売上高617億8200万円、営業利益11億3300万円を見込む。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高153億8500万円(前年同期比15.3%減)、営業利益5400万円(前年同期2億8100万円の赤字)だった。前期に不採算店舗対策として閉店したSM店舗5店舗と、不採算店舗内売場対策として閉所したホームセンター売場10カ所の売上高が減少したことなどが響き売上高は減少したが、ロピアとの商品仕入先の共有などを継続して進めたことが採算改善に寄与した。

■スタジオアタオ <3550>  223円  +14 円 (+6.7%)  本日終値

 スタジオアタオ<3550>が大幅高。自社ブランドのバッグや財布などの商品の企画・販売をeコマースを主軸に展開するが、インバウンド効果なども取り込み業績は急回復トレンドに突入している。前週末11日取引終了後に発表した26年2月期第1四半期(25年3~5月)決算は営業利益が前年同期比66%増の9100万円と急拡大した。これを材料視する形で投資資金が流入した。株価が低位で売り物薄ということもあって、足の速さに着目した追随買いが活発だ。 ●ストップ高銘柄

 REVOLUTION <8894>  99円  +30 円 (+43.5%) ストップ高   本日終値

 TORICO <7138>  1,512円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値  ジャニス工業 <5342>  426円  +80 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値  GMOインターネット <4784>  2,330円  +400 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値  など、5銘柄 ●ストップ安銘柄

 アイデミー <5577>  761円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値

 以上、1銘柄 株探ニュース

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