混乱の旭川市議会 辞めるのを辞めた副議長が電撃辞職 議長は続投へ
議長と副議長が慣例の2年での交代を拒み混乱が続いている旭川市議会で5日、副議長が電撃辞職しました。議長は引き続き続投の意思を示しています。 福居秀雄議長) 「私としては職責を全うして、その責務を全うしたいと思っている次第でございます」。 おととし5月から旭川市議会の議長を務める自民党・市民会議の福居秀雄市議です。 地方自治法で定められた議長と副議長の任期は4年ですが、旭川市議会では慣例で2年ごとに交代してきました。福居議長と中村徳幸副議長は、慣例にならい就任から2年で辞職する意向を示していました。しかし、先月13日に急きょ辞意を撤回。新たな正副議長を選出するはずだった14日の臨時議会は無くなり、本会議が28年ぶりに流会する異例の事態となりました。 共産党 石川厚子市議) 「第3回臨時会を流会させた責任があると思うが、議長のお考えは」。 福居秀雄議長) 「流会になったことは非常に残念に思っている次第であります」。 なぜ、2年で辞職しないのか。 福居議長らは各会派の会長会議に野党側が出席しない現状を正常化するためと説明しています。しかし、野党側からはこんな指摘も。 旭川市議会の構成は、これまで自民と公明の与党系が17人、野党系と無所属が16人でした。しかし、先月8日に自民系の市議1人が無所属に転じ、与党が過半数を割ることになりました。 共産党・能登谷繁市議) 「また(正副議長の選挙で)勝てると思ったのに勝てなくなったからやめると。辞めるのを辞めたというのはあまりにも身勝手な行動」。 旭川市民連合・塩尻英明市議) 「こういう混乱が起きている状況を解消するためであれば、辞任をすべきではないかなと思います」。 こうした中、急展開が。 5日に中村副議長が「議会を流会させた責任は重い。議会を正常化させるため」として辞職したのです。 旭川市議会では今月12日から定例会が始まります。前日の11日の議会運営委員会で福居議長の人事について再度、議論される予定です。 福居秀雄議長) 「旭川市民そして旭川市のためにですね、その責務を果たしていきたいと思っております」。
HTB北海道ニュース