動画には飛行中の旅客機の客室が崩壊し、乗客がパニックに陥る様子が…離陸直後に発生した緊急事態の様子を映した動画にネット民震撼(イラン)(ニューズウィーク日本版)
ジャファリがIRNAに語ったところによると、この便はこの日、技術的な問題で2度遅延。最終的に現地時間午後5時39分ごろに出発した。 イランのファルス通信によると、航空会社は代替機を手配し、乗客は最終的に目的地のケルマンシャーに到着した。一連の運航では、出発を4度試み、その間に使用する機体が2度変更されたという。 タイヤの損傷と、報告されたエンジンの緊急事態、そして激しい振動との正確な因果関係は明らかになっていない。ファルス通信は、イラン民間航空機関による技術的な検査が必要で、初期段階の情報だけでは、調査担当者はタイヤの問題とエンジンの問題との間に明確な関連性があるとの結論を出せないと報じている。 同通信によると、機体の着陸後、空港職員がタイヤの破片が落ちていないか滑走路を捜索した。 因みに、3週間前、同じマシュハド空港で、セペフラン航空の別のボーイング737型機が滑走路を逸脱する事故が発生している。
イランの民間航空業界は、新造機や交換部品、メーカーによる支援へのアクセスを制限する西側諸国の規制に縛られながら、数十年にわたり運営されてきた。結果、イランは古い航空機に大きく依存せざるを得なくなっている。制裁によって、機体の整備に必要な部品の供給も制約されてきた。 こうした規制は、セペフラン航空で今回の事故が発生する直前にさらに強化されていた。9月8日、米財務省は、イランの航空部門で事業を行っているとして、セペフラン航空を含むイランの航空会社27社に制裁を科した。同省は、イランが表向きは民間企業である航空会社を利用して武器や人員を輸送するとともに、海外の仲介業者を通じて米国製の航空機や技術を入手していると主張した。 米財務省はさらに、航空関連の3件の許可措置を停止。制裁対象となっているイランの航空会社に対し、航空機の移転、貨物輸送サービス、販売支援などを提供しないよう外国企業に警告した。 一方、航空の安全に関する申請については、引き続き個別に検討するとしていた。 セペフラン航空はボーイング737-300型機と737-500型機を運航しており、いずれも旧世代の「737クラシック」に属する機種である。同社の公式保有機材ページによると、737型機を国内線と国際線の双方で使用している。 イラン当局もセペフラン航空も、制裁や機体の経年、あるいは部品の入手の難しさが今回の事案に影響したかどうかについて、結論を示していない。原因については、現在も技術的な調査の対象となっている。
ジョーダン・キング