iPhone 16 Pro Maxユーザーのぼくが、Google Pixel 9 Proのカメラと比較してみたら…
根っからのiPhoneユーザーの僕は、9月にiPhone 16 Pro Maxに買い替えたばかり。
そんな中、同時期に発売された「Google Pixel 9 Pro」のカメラ画質が「iPhone 16シリーズ」を超えているという噂を耳にしました。カメラには特に定評のあるiPhoneの最新機種を上回るなんて、にわかには信じがたい…。
その噂の真相を確かめるべく、編集部から「Google Pixel 9 Pro」を借りて、撮影旅に行ってきました。
未編集でも「映える」
こちらがその「Google Pixel 9 Pro」。
久しぶりのAndroid端末で操作に少し戸惑うかな?と思いましたが、半日ほどですっかり慣れることができました。
カメラの操作方法もiPhoneとほとんど同じ。カメラは電源ボタンのダブルクリックでも起動でき、レスポンスも非常に早いため、撮りたい瞬間を逃さず軽快に撮影できます。
Photo: SUMA-KIYO撮影:Google Pixel 9 Pro標準カメラは、5000万画素の広角(絞り値 ƒ/1.68・画角 82°・1/1.31インチ)。
キレのある写りで、細かな波紋や砂浜の凹凸もしっかり描写しています。ウェブ上の写真は圧縮されているため分かりにくいかもしれませんが、オリジナルデータではサーフィンを楽しむ方の板の形状まで鮮明に確認できます。
撮影:Google Pixel 9 Pro・超広角レンズ特有の歪みもしっかり補正されているお次は、4800万画素の超広角カメラ(絞り値 ƒ/1.7・画角 123°・1/2.55インチ)。このレンズも細部までしっかり描写されており、レンガの質感や細かな陰影がリアルに再現されています。
標準レンズと同じく、コントラストはちょっと強めで、空は実際より少し青く表現される印象。未編集でもそのままSNSにアップできそうなバッチリ「映える」写真が撮れました。
iPhone 16 Pro Maxとの比較
左/Google Pixel 9 Pro、右/iPhone 16 Pro Maxこちらは、僕が普段愛用している「iPhone 16 Pro Max」との比較です(共に標準レンズ)。どちらも細部までしっかり描写されていますが、「Google Pixel 9 Pro」の方が若干明るく、解像感が高い印象を受けます。
色味に関しては、「iPhone 16 Pro Max」が少し赤みがかっているのに対し、「Google Pixel 9 Pro」はわずかに青みがかったトーンです。実際の印象に近いのは「iPhone 16 Pro Max」かもしれませんが、写真そのものを見てどちらが好みかと問われれば、僕は「Google Pixel 9 Pro」の写りを選びます。
左/Google Pixel 9 Pro、右/iPhone 16 Pro Maxただ、被写体によっては得意不得意があるようで、人物を撮る場合は「iPhone 16 Pro Max」の方が肌の色がより健康的で自然な印象を受けました。
夜景は圧勝
撮影:Google Pixel 9 Proっと、ここまではほぼ互角の戦いでしたが、暗所での撮影(夜景モード)では「Google Pixel 9 Pro」に軍配が上がりました。
かなり暗い状況でも手持ちでブレずに撮影できる点は「iPhone 16 Pro Max」と同じですが、ノイズに関しては「Google Pixel 9 Pro」の方が明らかに少ないです。
さらに、わずかに青みがかった色味が、アーバンでサイバーな雰囲気を引き立て、夜景をよりドラマチックに演出していると感じました。
AIとの連携もお見事
昨今話題のAIにも対応しており、GoogleのAI「Gemini」との連携はとてもスムーズ。Geminiのアプリを立ち上げ、知りたい情報の写真を撮影するだけで、即座に詳しい情報を教えてくれます(カメラアプリで撮影した過去の写真から可能)。
日本語での読み上げ機能も備わっているので、撮影が許可された美術館などでイヤホンを使えば、まるで専属ガイドと一緒に鑑賞しているような体験ができそう。
ちなみに、僕はChatGPTを課金して利用していますが、Geminiは無課金でもかなり高性能なので、この点もiPhoneユーザーとして正直かなり羨ましく思いました。
欠点もお伝えしようと思い、いろいろあら探しをしてみたんですが、悔しいことにこれといって大きな不満は見つからないんですよ....。むしろ、こんなこともできるのかといった、手に取るたびに新しい発見がある――そんな1台でした。
Photo: SUMA-KIYO