ロシアの〝終末ラジオ〟が8日夜に2つの謎メッセージを放送 座標情報か
〝終末ラジオ〟〝ザ・ブザー〟などと呼ばれるロシアのラジオ局「UVB―76」が8日夜に二つの謎のメッセージを放送した。ロシア紙「ロシースカヤ・ガゼータ」が8日、報じた。
短波放送局のUVB―76は、冷戦時代の1975年から、単調なブザー音を24時間、放送している。そのため、〝ザ・ブザー〟と呼ばれる。モスクワから約29キロ離れた場所に位置し、秘密軍事通信ネットワークの一部であると考えられている。
一部の西側メディアや陰謀論者は、このラジオ局が、ロシアが使用していると推定されている核兵器自動制御システム「デッドハンド」と関連していると考えている。敵国から核ミサイル攻撃を受け、ロシアが滅亡する寸前、UVB―76の放送が止まった瞬間に、敵国に核ミサイルが放たれるというものだ。そのため、〝ドゥームズデー・ラジオ(終末ラジオ)〟とも呼ばれる。
謎だらけだが、その謎を深めているのは、時々、ロシア語でメッセージを放送することだ。
今回のメッセージは極めてシンプルなものだった。モスクワ時間の8日午後6時53分に「NZhTI 38965 HOTEL 7858 8837」。そして同午後8時25分には「NZhTI 03359 LAREK 7254 4627」。
座標を表しているのではないかという推測があるが、これまでメッセージが解読されたことはない。
ロシアのSNSテレグラムには、UVB―76の放送内容を随時チェックするチャンネル「UVB―76ログ」があるが、非公式のものだという。