XRP、値上がり──リップル社とSECの訴訟が終わりに近づいているとの報道

  • フォックス・ビジネス(Fox Business)の報道によると、2020年12月から続いているリップル・ラボ(Ripple Labs)と米証券取引委員会(SEC)の法廷闘争は、まもなく決着がつくかもしれない。
  • アナリサ・トーレス(Analisa Torres)連邦地裁判事による2023年の判決は、未登録の証券売出しとみなされる機関投資家向けのエックス・アール・ピー(XRP)販売に関して、SECが要求する約20億ドルではなく、1億2500万ドル(約185億円、1ドル=148円換算)の罰金をリップル社に支払うよう命じた。

リップル・ラボと米証券取引委員会(SEC)の間で長く続いている法廷闘争がまもなく決着する可能性があると、フォックス・ビジネスが 「2人の有力な情報筋」を引用して報じた。

リップル社がXRPトークンの無登録販売を通じて13億ドル以上を調達したとSECが訴えた2020年12月以来長引いているこの訴訟は、ついに終わりを迎える可能性がある。とはいえ、土壇場で条件をめぐって揉めているようだ。

情報筋がフォックスに語ったところによると、リップル社の弁護団は、ニューヨーク南部地区のアナリサ・トーレス連邦地裁判事による2023年の極めて重要な判決の内容の一部について、再交渉を迫っているという。

この判決は、リップル社に1億2500万ドルの罰金を支払うよう命じたもので、SECによる20億ドル近い罰金の要求は退けたものの、XRPの機関投資家への販売は未登録の証券売出しとみなした。SECはゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)前委員長が退任する直前にトーレス氏の判決を不服とし、上訴していた。

トーレス氏による判決は、個人トレーダーが購入するための取引所へのXRPのプログラム販売は証券取引に当たらないと判断したため、判決が出された当時はリップル社の勝利と広く考えられていた。

しかし、SECとその新指導部が暗号資産(仮想通貨)企業に対する多くの調査から全面的に撤退し、コインベース(Coinbase)、カンバーランドDRW(Cumberland DRW)、クラーケン(Kraken)などの企業に対する訴訟を取り下げることに合意した今、リップル社の部分的勝利はそれほど魅力的には見えないかもしれない。

XRPはこのニュースを受けて、3%上昇した。

|翻訳・編集:山口晶子|画像:Tada Images / Shutterstock.com

|原文:XRP Token Rises After Report That Ripple’s Close to Wrapping Up SEC Case

Shaurya is the Co-Leader of the CoinDesk tokens and data team in Asia with a focus on crypto derivatives, DeFi, market microstructure, and protocol analysis.

On the news team at CoinDesk, Cheyenne focuses on crypto regulation and crime. Cheyenne is originally from Houston, Texas. She studied political science at Tulane University in Louisiana. In December 2021, she graduated from CUNY's Craig Newmark Graduate School of Journalism, where she focused on business and economics reporting. She has no significant crypto holdings.

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