米国株式市場=まちまち、ダウ小反落 軟調な経済指標受け
米国株式市場は強弱まちまちで取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米国株式市場は強弱まちまちで取引を終えた。S&P総合500種がほぼ横ばい、ハイテク株中心のナスダック総合が小幅続伸した一方、ダウ工業株30種は反落した。軟調な経済指標でトランプ大統領の貿易政策による経済への影響が示された。
米供給管理協会(ISM)が4日発表した5月の非製造業総合指数は49.9と、4月の51.6から低下し、2024年6月以来の低水準となった。企業は原材料価格の上昇に直面し、経済が依然として低成長・高インフレの局面を迎えるリスクにさらされていることを浮き彫りにした。 もっと見る
また、米ADPリサーチ・インスティテュートが発表した5月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は3万7000人増と予想を大きく下回り、増加幅は2023年3月以来、2年超ぶりの低水準となった。 もっと見る
S&P500は序盤の上げ幅が終盤にかけて縮小した。
トランプ氏と中国の習近平国家主席が週内にも協議するとみられる中、投資家は米国と貿易相手国の関税交渉に注目している。
ラデンバーグ・タルマン・アセット・マネジメントのフィル・ブランカト最高経営責任者(CEO)は「中国に関する合意に至らなければ、関税戦争は今後何カ月も主要な問題となり、国内外の経済に影響を及ぼすだろう」と述べた。
個別銘柄では半導体受託生産のグローバルファウンドリーズ(GFS.O), opens new tabが2.3%上昇。投資額を160億ドルに拡大する計画が材料視された。
銀行大手ウェルズ・ファーゴ(WFC.N), opens new tabは米連邦準備理事会(FRB)が同行に約7年間課していた1兆9500億ドルの資産上限規制を解除したと発表したことを受けて一時3カ月ぶりの高値を付けたものの、0.4%安で取引を終えた。 もっと見る
電気自動車(EV)大手テスラ (TSLA.O), opens new tabは3.5%下落。欧州の主要市場で売上高が5カ月連続で減少したことを嫌気した。
四半期売上高見通しが予想を下回ったサイバーセキュリティー企業クラウドストライク(CRWD.O), opens new tabも5.8%安となった。 もっと見る
ディスカウントストア運営のダラー・ツリー(DLTR.O), opens new tabは8%超急落。関税による変動で第2・四半期の調整後利益が前年同期比で最大50%減少する可能性があるとの見通しを示した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.3対1の比率で上回った。ナスダックでも1.18対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は145億株。直近20営業日の平均は178億株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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