チャットGPTに新検索機能、リンク表示追加 グーグルと激しい競争に

10月31日、米マイクロソフトの出資を受ける新興企業オープンAIは大規模言語モデル(LLM)の人工知能(AI)「チャットGPT 」に新しい検索機能を追加した。写真はチャットGPTのロゴ。3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[31日 ロイター] - 米マイクロソフトの出資を受ける新興企業オープンAIは31日、大規模言語モデル(LLM)の人工知能(AI)「チャットGPT 」に新しい検索機能を追加した。

ユーザーの質問に基づいてウェブ全体を検索し、迅速かつタイムリーに回答を提示する。その際に根拠となるサイトへのリンクを表示する。同社は、こうした機能を別の製品として公開せず、現行モデル「GPT─4o」を微調整し、対話型機能の一環とする仕組みを選択した。

この新機能は、月額有料サービスの「チャットGPTプラス」や、チーム向けサービス「チャットGPTチーム」利用者が31日から、企業や教育機関の顧客は今後数週間で利用可能になる。無料ユーザー向けは今後数カ月のうちに公開する。

同社は新機能公開に先立ち、検索サービスで用いるコンテンツを集めるためコンデナストやタイム誌、フィナンシャル・タイムズ、ビジネス・インサイダーを傘下に持つアクセル・シュプリンガー、フランスのル・モンド、スペインのプリサ・メディアとコンテンツ契約を結んでいる。

検索サービス事業は長くアルファベット(GOOGL.O), opens new tab傘下グーグルの牙城だったが、現在はマイクロソフト(MSFT.O), opens new tabのBingや、新興AI検索パープレキシティも加わっている。パープレキシティはアマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tab創設者ジェフ・ベゾス氏と半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabが後ろ盾。チャットGPTは検索サービス市場の激しいシェア争いに参入することになる。

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