台湾TSMC、第4四半期は最高益 AI半導体需要で57%増
純利益は3746億8000万台湾ドル(113億8000万米ドル)で、LSEGがまとめたアナリスト予想(3779億5000万台湾ドル)とほぼ一致した。前年同期は2387億台湾ドルだった。
売上高は39%増加。25年第1・四半期については37%増の250億─258億ドルと見込んでいる。2025年全体では、20─30%のほぼ中間の増収を予想している。
また、今年の設備投資額は380億─420億ドルと最大41%増加するとの予想を示し、AI需要に対する強気の見通しを維持した。全ての海外工場の計画は順調に進んでいるとした。
ただTSMCは、米国の対中規制のほか、トランプ次期米大統領の関税政策などを巡る不透明感から逆風に直面している。
魏哲家最高経営責任者(CEO)は、AI向け半導体の対中輸出規制は管理可能な問題との認識を示した。
TSMCは現在、規制の対象となり得る顧客について、特別許可を申請しており、許可が下りると確信していると述べた。詳細は明らかにしなかった。
米バイデン政権およびトランプ次期政権との対話に関する質問に対し、「非常に率直でオープンな対話を行っていることを保証する」と答えた。詳細には言及しなかった。
TSMCは米アリゾナ州の3工場に650億ドルを投じるなど、海外の新工場建設に数十億ドルを投じているが、大半の製造は台湾にとどまるという。
この日のTSMC株は決算発表を控え3.8%高で取引を終えた。
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Yimou Lee is a Senior Correspondent for Reuters covering everything from Taiwan, including sensitive Taiwan-China relations, China's military aggression and Taiwan's key role as a global semiconductor powerhouse. A three-time SOPA award winner, his reporting from Hong Kong, China, Myanmar and Taiwan over the past decade includes Myanmar's crackdown on Rohingya Muslims, Hong Kong protests and Taiwan's battle against China's multifront campaigns to absorb the island.