SNS・動画の視聴時間、長いほど成績低く 中3半数が1日3時間以上

  • 記事を印刷する
  • メールで送る
  • リンクをコピーする
  • note
  • X(旧Twitter)
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LinkedIn
  • Bluesky

文部科学省は3日、小学6年生と中学3年生を対象とした2026年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の分析結果を公表した。小学生の3割超、中学生の半数がSNSや動画を1日3時間以上視聴しており、長時間であるほど各教科の成績が低い傾向があった。

視聴と学力の直接的な因果関係は不明だが、文科省担当者は「SNSなどの長時間利用によって、生活習慣が崩れる可能性はある」と指摘。利用に関する家庭内ルールづくりを推奨していく方針だ。

全国学力テストは4〜5月に小中で国語と算数・数学を行い、中学は3年ぶりに英語も実施。全国の児童生徒約180万人分を集計した。学習方法や家庭での過ごし方を聞くアンケートも併せて実施した。

児童生徒へのアンケートでは、学習やゲームを除き、スマートフォンなどで平日1日にどれくらいSNSや動画を見るか聞いた。中3で3時間以上とした生徒は49%だった。小6は37%だった。

24年度の調査では3時間以上は中3で32%、小6で21%だった。今回は利用端末にテレビやゲーム機も加えており単純比較はできないが、大幅に伸びた。

小中いずれも視聴時間が長い児童生徒ほど、各教科の成績が低かった。例えば中3数学では4時間以上とした生徒の平均正答率は48.7%で、30分未満とした生徒は69.6%だった。

家庭学習の時間は減っていた。平日の授業以外の学習時間を聞いたところ、1時間以上とした小6は50%、中3が62%だった。5年前からそれぞれ13ポイント、14ポイント減った。

子どものSNS利用を巡っては、学習や睡眠への影響、有害コンテンツへの接触、いじめの温床になるといったことへの懸念を背景に、規制に乗り出す国が相次いでいる。

オーストラリアは25年12月、16歳未満のSNS利用を禁止した。フランス議会は今年7月、15歳未満のSNS利用を禁止する法案を可決した。欧州連合(EU)は今秋にも、利用に制限をかける制度案を発表する見通しだ。

日本では強制力はないものの、一部自治体が利用に関する条例を設けた。

香川県は20年に「ネット・ゲーム依存症対策条例」を施行。18歳未満の1日のゲーム利用時間を60分(休日は90分)以内とし、スマホなどの利用は中学生以下が午後9時までといった目安を設けた。

愛知県豊明市は市民に対し、勉強や仕事以外のスマホやゲーム機などの使用を1日2時間以内に抑えるよう促す条例を25年10月に施行した。

同市は今年7月、市民を対象にした調査結果を公表。条例を機に5%がスマホの使用時間が減ったと回答し、27%が「使用時間や方法を意識した」と答えた。

こども家庭庁もSNSから子どもを守る対策について検討しており、年内にまとめる方針だ。

7月に公表した中間報告書案では、短い動画が延々と表示される「無限スクロール」は有害な恐れのある機能だとの見解を提示。年齢制限については議論を続けるとした。

(三浦日向)

  • 記事を印刷する
  • メールで送る
  • リンクをコピーする
  • note
  • X(旧Twitter)
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LinkedIn
  • Bluesky

フォローする

有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。

新規会員登録ログイン
記事を保存する

有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む

記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。

新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する

有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

新規会員登録ログイン
エラー

操作を実行できませんでした。時間を空けて再度お試しください。

権限不足のため、フォローできません

日本経済新聞の編集者が選んだ押さえておきたい「ニュース5本」をお届けします。(週5回配信)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

関連記事: