米政権、中国系航空会社のロ上空飛行禁止を提案 米国発着便巡り

 10月9日、トランプ米政権は中国の航空会社が米国発着便でロシア上空を飛行するのを禁じる提案を示した。写真はトランプ米大統領。ワシントンのホワイトハウスで9月撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)

[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ米政権は9日、中国の航空会社が米国発着便でロシア上空を飛行するのを禁じる提案を示した。

米航空会社は以前から、中国の航空会社にロシア領空飛行を許可していることについて、飛行時間が短縮され、燃料の消費量が減り、コストが下がるという利点があると批判してきた。

米運輸省は「(現在の状況は)不公平であり、米国の航空会社に実質的な競争上の悪影響をもたらしている」と述べた。現在の提案は貨物便には適用されないという。

ロシアは、ウクライナ侵攻後の2022年3月に米政府が米国上空でのロシア便の飛行を禁止したことへの報復として、米航空会社やその他多くの外国航空会社の領空飛行を禁止している。中国の航空会社は禁止されていない。

同省は中国系航空会社に対し、この命令案に回答するため2日間の猶予を与えており、最終的な命令は早ければ11月にも発効する可能性があるとしている。

在米中国大使館からはコメントを得られていない。

Map shows the flight paths of Air China flight 988 and United Airlines fight 771 between Los Angeles and Beijing

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Lisa reports from Seoul on aviation in Asia, including airlines, airspace, aerospace firms, COMAC, travel trends and sustainability. She was previously based in Dubai and Beirut, where she covered politics and general news in the GCC, Yemen, Syria and Lebanon.

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