ルビオ米国務長官、初のアジア訪問へ トランプ氏関税発表の中
ルビオ米国務長官は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の会合に出席するため8日から12日までマレーシアを訪問する。国務省が7日に発表した。ルビオ氏が国務長官としてアジアを歴訪するのは初めてとなる。6月27日撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 7日 ロイター] - ルビオ米国務長官は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の会合に出席するため8日から12日までマレーシアを訪問する。国務省が7日に発表した。ルビオ氏が国務長官としてアジアを訪問するのは初めてとなる。
ルビオ氏は、クアラルンプールでASEAN10カ国との会合に出席するほか、マレーシア政府高官とも会談する予定。トランプ大統領の関税戦略に不安を抱くパートナー国や同盟国との関係強化を目指すとみられる。
トランプ大統領はこの日、アジアにおける米国の主要同盟国である日本と韓国、さらにマレーシアからの輸入品に25%の関税を課すと表明。マレーシアとともにASEAN加盟国であるラオスとミャンマーには40%の関税を課すと発表した。
ある国務省当局者は「ルビオ氏が特に取り上げたい主な議題は東アジア、ASEAN、インド太平洋へのコミットメントを再確認することだ」と指摘。「長官が伝えたい重要なメッセージは、われわれがコミットしており、米国の利益になるからこそ優先しているということだ。これは米国の繁栄と安全保障を促進する」と述べた。
同当局者はまた、ルビオ氏は貿易問題について議論する用意があるとし、米国の貿易関係のバランス調整の重要性を改めて強調すると述べた。
ルビオ氏は1月の就任以降、北東アジアにおける主要同盟国である日本と韓国をまだ訪問していない。
韓国の魏聖洛国家安全保障室長は6日、貿易・防衛協議のためワシントンに向けて出発した。ルビオ氏と会談し、トランプ氏と李在明大統領による首脳会談の可能性を協議したい考えだ。
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