メタCEO、AIエージェント開発「予想ほど加速せず」 社内会議で(ロイター)
Katie Paul Courtney Rozen [ニューヨーク 2日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は2日、社内のタウンホールミーティングで、過去4カ月のAI(人工知能)エージェント開発は「想定していたようには加速していない」と述べた。ロイターが録音を確認した。AIエージェントとは、ユーザーに代わってタスクを実行する自動化システムを指す。 ザッカーバーグ氏はまた、大規模な人員削減を伴った組織再編について、本来あるべきほど「クリーン」ではなかったとし、経営陣が変更のタイミングを見誤ったと語った。 ザッカーバーグ氏をはじめとするメタ幹部は、今年に入って導入した組織変更の一部について、根本的な方針転換はせずに軌道修正を図ろうとしている。同社は5月、世界の従業員の約10%を削減し、約7000人をAI関連チームに配置転換した。この動きは従業員の反発を招き、士気低下への懸念が高まった。 こうした変更は、AIインフラへの巨額投資の原資を確保するとともに、AI支援業務による効率化の恩恵を取り込むための、より広範な再編の一環だった。ザッカーバーグ氏は5月、今年はこれ以上の全社的な人員削減は想定していないと従業員に伝えていたが、一部の従業員は懐疑的だった。 同氏は振り返って、「少なくともここ4カ月のエージェント型開発の軌道は、われわれが期待したようには加速していない」とし、新体制に対する会社の賭けは「まだ実を結んでいない」と語った。 ザッカーバーグ氏によると、1月と2月に組織再編の計画を始めた当時、幹部との会話の中で、変化に対応するのに十分速く動けないのではないかとの懸念があったという。同氏は、当時の経営陣はAI新興企業アンソロピックの「クロード・コード」といったツールに「非常に楽観的」だったとも述べた。 メタは今年、AIインフラに最大1450億ドルを投じる見込みで、この額は巨大IT企業がAI関連に投じる7000億ドル超の支出のうち、かなりの割合を占める。 ザッカーバーグ氏は、メタがAI投資からより大きな恩恵を受け始めるのは今後3─6カ月以内になるとの見通しを示した。 メタの広報担当者はコメントを控えた。 同じタウンホールで、アンドリュー・ボズワース最高技術責任者(CTO)は、物議を醸しているマウス操作追跡ソフトウエアに関する最近のデータセキュリティー問題を調査した結果、AIの学習データに従業員のデータは含まれていなかったと明らかにした。 メタは先月、機密データが流出した問題を調査するため、従業員のマウスの動きやデジタル活動を追跡してAI学習に利用するプログラムを一時停止していた。 ボズワース氏は、調査完了後にプログラムを再開する場合、事前に同意を得る「オプトイン」方式にすると述べた。 同氏は従業員に対し、「問題ないと考える人にとっては素晴らしいことで、人間を対象としたこの大規模調査に貢献できる。抵抗のある人にとっても、問題にはならない」と説明した。 同氏はメタが4月に米従業員のコンピューターにこのプログラムを初めて導入した際、オプトアウト(拒否)する方法はないと伝えていた。