LINE「プレミアムブロック」の衝撃

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「LINE」のサービス開始から15年。7月2日に「LINE 15th Anniversary Event -Connect the Next-」が開催されました。既報の通り、LINEとPayPayのアカウント連携によるLINEからのPayPay送金、新エージェント機能「Agent i in Chat」、「LYPプレミアム」の新プランなどが発表されています。「会話」から「行動」につなげる新たなLINEの取り組みとして、どの発表も意欲的なものでした。

個人的にも、LINEからのPayPay送金は確実に使いますし、PayPayからLINEの友だちを探せるというのも良い機能と感じました。新AIエージェントもLINEのトークルームからのカレンダーやタスク整理など、実用性の高いものに見え、AI時代のLINEの姿が見えてきたと感じます。

目をひくものが多い発表会でしたが、気になったのは有料プラン「LYPプレミアム」の新機能です。

今回というか1月の「LYPプレミアム with Netflix」の発表時から、LINEの標準機能は1億人のユーザーのための機能とし、LYPプレミアムは個々の課題やニッチなニーズに応えるサービスと整理されています。今回、「LINE」の新機能として、「メッセージ編集」「プレミアムブロック」「メッセージ予約」「通話レコーディング」が紹介されました。

月額650円の「LYPプレミアム」を契約すれば、今秋以降順次これらの機能が利用できるようになります。

どれも良い機能だとは思うのですが、その扱いが気になったものもありました。具体的には「プレミアムブロック」です。

従来からLINEには「ブロック」機能はありますが、ブロックした/されたことが気付かれないよう、相手の「友だちリスト」からは消えないという仕様です

しかし、「相手側のリストからも消してほしい」という意見が多く、そのための機能が「プレミアムブロック」となります。

プレミアムブロックにより、「自分の存在を(相手のLINEから)消す」ことができます。発表会では、「もうやりとりをしていない」、「距離をあけたい」といった穏当な表現をしていましたが、「もう思い出してほしくもない」といったケースもあるかもしれません。そうした時に役に立つのは間違いなさそうです。

ただし、人とのつながりを「切りたい」場合、その機能が有料というのは少々気になりました。

また、LYPプレミアムを解約した場合はどうなるかも気になりますが、LINEヤフー広報によれば、「詳細仕様については、機能リリース時に改めて案内する」とのこと。「つながりを切る」ためには契約し続けるのは、少し抵抗感を覚えるかもしれません。

その他の新機能は魅力的で、特に「メッセージ予約」は、個人的にも確実に使いそうです。深夜にメッセージを送るのが気が引けるので、明朝にしておこうというケースは社内のSlackなどで慣れた体験ですが、それがLINEで使えるようになると本当に便利になりそうです。

「メッセージの編集」は無料でも使いたいところ。ただし考えてみれば、Xにおいても投稿の編集は有料の「X Premium」のみの機能です。使っている人はその恩恵を感じているかもしれません(弊誌も)。また、通話を録音・文字起こしする「通話レコーディング」は有料ならではの価値があると思います。

「使う人にだけ、しっかり価値を届ける」という意味で、LYPプレミアムの新機能はとても良い提案と感じましたし、継続課金したくなるサービスになりそうです。

ただ、ブロックの強化は、1億人のための「標準」機能がよいのでは? と考えています。LINEという日本のインフラに近いサービスであり、また15周年という節目でもあります。こうした「地味だけど切実な機能」は、多くの人の「当たり前」であってほしいと感じました。

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