次世代GPU「Radeon RX 9000」、AMDの歴史を塗り替える
Image: AMD
良いバランスを突いたっぽいね。
3月6日に北米で発売が始まったAMDの次世代GPU「Radeon RX 9000」シリーズ。なんだかめちゃくちゃ好調のようですよ。
辛口評価気味の米ギズモードでさえ、Radeon RX 9070 XTをベタ褒めしているほど。その成功要因について、CEOのリサ・スー氏が語っています。
発売から1週間でAMD史上最も売れたGPUに
TechSpotによると、Radeon RX 9000シリーズは、発売1週間で以前のモデルより10倍売れたとのこと。これはAMDの歴史でも記録的な売上だそう。
成功の要因は、ひと言でいうならコスパの良さ。RX 9070は549ドル(約8万2500円)から、上位に当たるRX 9070XTは599ドル(約9万円)からで、フラッグシップ級の性能を比較的手ごろな値段で入手できます。米ギズモードの記事でもコスパを高く評価しており、競合であるNvidiaに強烈なパンチを見舞っているとか。
一方で、近年のGPUは「そもそも買えない」という事態も珍しくありません。これに対してAMDは、GPUの補充を最優先事項であるとし、世界中のゲーマーをほっとさせました。供給が安定すれば小売価格も安定しますからね。
Image: Adriano Contreras - Gizmodo US供給が比較的安定し、性能も高く、値段も良い感じ。Radeon RX 9000シリーズの成功要因はこのあたりにあるといえるでしょう。
日本での需給バランスについてはこの限りとは言えませんが、今回の評判で「そんなに良いならRTXから移行してみようかな」と考える人も増えていくかも。それがさらなる需要を呼び…ふむ、補充がいかに重要なのかわかった気がします。