“無慈悲”バイエルン、クラブW杯初戦でオークランド・Cを10-0粉砕! 大会後に退団するミュラーも2ゴール
[6.15 クラブW杯グループC第1節 バイエルン 10-0 オークランド・C シンシナティ] 【写真】神戸の「謎の練習生」に大反響「バケモンきた」「秘密兵器」 FIFAクラブワールドカップ2025のグループC第1節が15日に開催され、バイエルン(ドイツ)はオークランド・シティ(ニュージーランド)に10-0で勝利した。第2節は20日に行われ、バイエルンはボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)、オークランド・Cはベンフィカ(ポルトガル)と戦う。 今大会2試合目で登場したバイエルンは、2年連続でブンデスリーガ得点王に輝いたFWハリー・ケインを筆頭に、主力選手たちをスタメン起用。フィールドプレーヤー全員が自陣深くまで下がって守るオークランド・Cに対し、難なく先制ゴールを奪ってみせた。 前半5分、MFヨシュア・キミッヒのワンタッチクロスからFWキングスレイ・コマンが放った決定的なヘディングシュートがGKコナー・トレイシーのビッグセーブに遭い、左CKを獲得。同6分にキッカーのキミッヒが右足でクロスを送ると、大外のDFヨナタン・ターが頭で折り返し、ニアのコマンが再びヘッドで合わせる。今度はしっかりと押し込み、1-0とした。 14日に開催されたアルアハリ(エジプト)とインテル・マイアミ(アメリカ)の開幕戦がスコアレスドローに終わったため、このコマンの得点が記念すべき今大会第1号ゴール。さらに前半18分、キミッヒからの浮き球をペナルティエリア中央のコマンが頭で落とし、DFサシャ・ブイが右足で豪快に決めて追加点を挙げた。 オークランド・Cは徐々にバイエルンの人とボールの動きについていけなくなり、ドイツ王者のゴールショーとなる。 前半20分、DFラファエル・ゲレイロの縦パスからMFトーマス・ミュラーが鋭いターンでマークを振り切り、ペナルティエリア左から折り返す。中央のケインは合わせられないが、その奥にこぼれたボールをMFマイケル・オリーズが左足で蹴り込み、3点差とした。 直後の前半21分には敵陣でボールを奪い、オリーズがペナルティエリア左へパス。受けたコマンが巧みなコントロールから左足を振り抜き、ゴール右に流し込んだ。 そして次の1点を挙げたのは、クラブW杯を最後にバイエルンを退団するミュラー。前半45分、ボックス内中央での“らしい”動き出しでフリーとなり、右サイドのオリーズからのクロスを右足で押し込んだ。 バイエルンは容赦なく攻勢を続け、前半アディショナルタイム3分に6点目を奪取。オリーズが右からカットインし、左足で巻いたシュートをゴール左に決めた。 6-0で前半を終えたバイエルンは、後半16分までに4人を交代。オークランド・Cの奮闘でスコアを動かせずにいたが、途中出場のMFジャマル・ムシアラが同23分に右足でミドルシュートを突き刺し、リードを7点に広げた。 後半27分にはムシアラがペナルティエリア内で相手のファウルを誘発。同28分、自らPKキッカーを務めたムシアラが冷静にGKトレイシーの逆を取り、右足でゴール右に沈めた。 続けて後半39分、ムシアラがGKトレイシーの縦パスをカット。そのまま右足でネットを揺らし、ハットトリックを達成した。 後半44分にはミュラーがゴールラッシュを締めくくる。FWセルジュ・ニャブリの左からのクロスを右足でプッシュし、この日2ゴール目で10-0。点差が開き、選手が入れ替わってもペースを落とさなかったバイエルンが最高のスタートを飾った。