目撃数が“4月最多”観光地もクマ対策続々

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 330キロのヒグマが捕獲される映像です。冬眠明けとみられますが脂肪を蓄え体長は2メートルを超えています。全国各地でクマの出没が相次いでいます。

330キロ ヒグマ捕獲の映像

 北海道に住む猟友会の男性が設置したカメラ。捉えたのはヒグマの姿です。

 場所は、日本海に面する苫前町。猟友会の男性が役場と協議のうえ、箱わなを設置すると…。

 画面中央、光る眼が。ヒグマが再び姿を現しました。

 箱わなに頭を突っ込むと一瞬、映像は途切れてしまいますが、箱わなにクマが入りました。

 よく見るとたびたび、鉄の格子から体の一部がはみ出ているのが分かります。

 冬眠明けの“春グマ”とは思えない異様な肉付きです。

 次の日の朝、猟友会の男性が現場で確認すると、捕獲したヒグマの体長は2メートル15センチ。体重は330キロでした。ヒグマに詳しい専門家によると、クマは冬眠で20〜40%ほど体重が落ちると言われています。つまり冬眠前は450キロ級だった可能性も。

 周辺では、去年の夏、飼料用のトウモロコシ「デントコーン」がヒグマに食い荒らされる被害が出ていました。

ヒグマの生態に詳しい 北海道大学大学院 獣医学研究院

下鶴倫人教授

「去年、冬眠前に食害を起こしていた個体と同一かは分からないが、もし同一で十分にデントコーンを食べた結果、450キロ近くに太っていたとしたら、十分に考えられる大きさ・体重」

 巨大ヒグマが捕獲された苫前町と聞けば多くの人が思い浮かべるのが、「三毛別羆事件」。

 110年前の大正4年(1915年)、北海道開拓時代にヒグマが次々と女性や子どもを襲った事件です。 

 そのヒグマの体重は380キロ。今回のヒグマは冬眠前、それ以上の大きさだった可能性があるのです。

 ここは山から少し離れた農村の中心エリア。1番近い家からは400〜500メートルの場所です。

下鶴教授 「生息の密度を人里周辺は特に落とす努力が必要。そのうえでクマが出てこないような対策、両方進めていくのが重要」

 そして本州のツキノワグマの出没も深刻な状況です。

 市街地のやぶの中にいるクマ。撮影したのは秋田市内に住む男性です。

 体長1メートルほどのクマが「玄関の前にいた」といいます。

クマを目撃した男性 「この玄関がすりガラスなので。開けた時にちょうどここに、ここにクマが来て、こっち(玄関側)を見ていた」

 もはや、「クマを目撃した」という声は珍しくないものとなっています。

クマを目撃した住民 「買い物に行こうと思って外に出たら、黒い物が来る。近づいてきたら、のっこのっこゆっくり来ている。『わあ、クマだ』『どうしよう、お父さん、クマ、クマ、クマ』って家の中をわめいて歩いて」
クマを目撃した住民 「後ろ姿(を見た)お尻がこんなにあった。初めて間近で見た。きのうの午前10時15分ごろ。すぐそこで見た。上がっていった」

 秋田市では今月、28日までで133件、クマの目撃情報が報告されています。

 4月としてはすでに過去最多の数字です。

 29日から本格化するゴールデンウィーク。観光スポットにも不安が広がっています。

 去年 クマが出没した観光地の対策は?

 この映像は、去年4月、岩手県紫波町にある城山公園で撮影されたものです。

 城山公園は室町幕府とゆかりの深い斯波氏の居城、高水寺城の城跡で現在は八重桜が咲き、キャンプなども楽しる場所。 

 ここでは秋にもクマの出没が相次ぎ、去年、公園の近くで4頭が捕獲されました。

 そして今季、同じ紫波町内のおよそ11キロ離れた場所で、警察官や消防団がクマに襲われけが。さらに、クマに襲われた可能性のある女性の遺体も見つかる事態となっています。

 公園内では今年度、クマの出没は確認されていませんが、町は万が一に備え新たな対策を始めています。

岩手県紫波町土木課 齊藤克夫課長 「こちらがクマ対策で設置した『クマベル』」

 クマに人の存在を知らせるクマ鈴を、大きくしたような「クマベル」です。新たに園内2カ所に設置しました。

齊藤課長 「昔、小学校で使っていたベル。自分で(クマ鈴を)持ってこなくても来た都度、鳴らせばクマよけになるのではと」

 さらに、栗の木の伐採を進め700メートルに渡る電気柵も取り付け。

公園に来た人 「対策されていると安心する。それ聞けただけでも少し安心する」
齊藤課長 「みなさんに使っていただく公園、閉鎖の措置を取らなくてもいいようにしたい」

 町は、センサーカメラの台数を増やし、今後、効率的な対策につなげていきたいと話しています。

(2026年4月28日放送分より)


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