スーパーで買ったフライドチキン、かじると「ほぼ生」 運営会社も現物を確認「マニュアル通りの加熱手順」守られず

J-CASTニュース

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兵庫県尼崎市内のスーパーで惣菜のフライドチキンを買い、一口食べたところ中身が生肉だったとして、X上で写真が投稿され、関心を集めている。

スーパーを運営する平和堂(滋賀県彦根市)は、調査した結果、マニュアル通りの加熱手順でなかったと取材に説明した。尼崎市保健所も、客から通報を受けて立ち入り検査し、「火の通りが不十分な商品があったと聞いています」と取材に明らかにした。

投稿者「今後の体調変化が心配」

フライドチキンの衣は、カラッと揚がっており、美味しそうだ。しかし、かじりかけの肉は......見た目がほぼ生だった。

この写真は2026年9月10日の夜、X上で投稿された。投稿者は、尼崎市内のショッピングセンター内にあるスーパー「アル・プラザ」の店舗の惣菜売り場でチキンを買ったところ、中身が生肉だったと明らかにした。

パッケージのシールを撮った写真もアップされた。それを見ると、商品名が「12種スパイス香る! フライドチキン」で、10日に製造され、翌11日が消費期限となっている。販売価格は、税込430円だった。

この投稿は、チキンの中身が生肉という驚きもあって、関心を集めた。11万件以上の「いいね」が集まっており、保健所への通報を促す声などが相次いだ。

農林水産省サイトなどによると、鶏の生肉は、そこに多く潜んでいるカンピロバクター菌による食中毒を引き起こしたり、まれに手足の痺れなどが起きるギランバレー症候群を発症したりする恐れがある。

投稿者は、体調についてX上で問われ、普段と変わらないとしながらも、今後が心配だと漏らした。かじりかけの現物は証拠として保存し、11日にも、生肉だったことを店側などに報告しに行くと明かした。

その後、同日になって、店側と話した結果、調理工程が守られておらず、他のチキン購入者からも中身が生との報告があったと店側から説明を受けたという。チキンについては返金を受け、もし体調が悪化したときの治療費は店側に負担してもらうことになったとした。

客の通報で尼崎市保健所が立ち入り検査

商品のフライドチキンについて、尼崎市保健所は、匿名の客から「中身が生だった」と通報を受けて、9月11日にアル・プラザに立ち入り検査したとJ-CASTニュースの取材に明らかにした。

「一部マニュアル通りでなかったことがあったと聞いています。火の通りが不十分な商品があったとのことでした」

客から持ち込みはなく、現物は見ていないという。チキンを食べて体調不良になったというケースは、聞いていないとした。食中毒の発生が確認できていないため、店への処分については考えていないとしている。

スーパー運営会社「平和堂」の秘書広報課は14日、取材に対し、写真投稿者から11日に「中身が生だった」と通報を受け、保健所にも連絡したと説明した。同日夕には、本人から現物を持ち込まれて確認したとした。お詫びして返金したうえで、体調について聞くと、この客は、「大丈夫」だと答えたという。

今回の商品は、10日に35パック販売し、33人の客が購入したことがレシートなどから分かっている。1人で2パック買ったケースもあるのではないかという。うちポイントカードの会員について、同社が個別に電話したところ、19人ぐらいと連絡がついた。

その中には、「中がちょっと生だった」「少し赤かったが、加熱して食べた」と2件の報告があった。「問題なかった」との答えがほとんどだったが、加熱して食べた場合は気づかなかった可能性があるという。チキンを食べて体調が悪くなった客はいなかったが、希望者には返金対応をしており、体調不良になった場合の診察料も負担するとしている。

今回の商品については、冷凍したまま解凍せずに調理するのが通常だったという。しかし、ヒアリングした結果、レシピやマニュアル通りに店内で手順を守ってきちんと加工されていなかったとした。チキンは余熱で火が通るが、加熱が不十分だったことを確認したという。どのような状態で写真のような状態になるのか検証している。加熱不足はまれにあるものの、今回のように生肉に見えるケースは過去になかったとした。

「店の店頭にお詫びを出し、他にチキンを食べたお客様がいなかったか注意喚起しています。マニュアルを守るよう社内で徹底させ、再発防止を図っていきます」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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