米国株式市場=S&P・ナスダック上昇、米中貿易協議に注目

米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[9日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが上昇して取引を終えた。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabやグーグル親会社のアルファベット(GOOGL.O), opens new tabの上昇に支援された。貿易摩擦の緩和を目指す米中協議が注目された。
米中は9日、通商問題を巡る2回目の閣僚級協議をロンドンで開始した。 もっと見る

ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「市場は具体的な成果につながるかどうかに関わらず、中国とのいかなる対話も前進と見なしている。反証がない限り、政権の言葉を鵜呑みにしようとしている」と指摘した。

アマゾンとアルファベットはそれぞれ1%以上上昇した。

アマゾンはデータセンターインフラ拡大に向け、ペンシルベニア州に少なくとも200億ドルを投資する計画を発表した。

アップル(AAPL.O), opens new tabは1.2%下落。9日に年次ソフトウエア開発者会議を開催したが、目新しさに欠けた。 もっと見る
S&P主要11業種では6業種が下落。公益事業(.SPLRCU), opens new tabが0.66%安、金融(.SPSY), opens new tabが0.55%安と下げを主導した。

米国と主要貿易相手国間のさらなる貿易協定締結への期待や、好調な企業業績、良好なインフレ指標が5月の米国株高を後押しし、S&P500とナスダックは月間で2023年11月以来の大幅な上げを記録した。

S&P500は2月に付けた史上最高値まで約2%、ナスダックも昨年12月に付けた史上最高値まで約3%となっている。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD.O), opens new tabは約3%下落。苦戦するケーブルテレビネットワークからスタジオ・ストリーミング事業を分離すると発表した。発表直後には13%急騰していた。
マクドナルド(MCD.N), opens new tabは0.8%下落。モルガン・スタンレーが投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。
インターネット証券ロビンフッド・マーケッツ(HOOD.O), opens new tabは2%近く下落。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが直近のリバランスでS&P500の構成銘柄を据え置いたことが背景。ロビンフッドは同指数に採用されるとみられていた。
S&P500では値上がり銘柄が値下がり銘柄を1.1対1で上回った。(.AD.SPX), opens new tab

米取引所の合算出来高は171億株。直近20営業日の平均は178億株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

San Francisco correspondent covering the stock market with a focus on Big Tech, semiconductors and other Silicon Valley companies

関連記事: