米国務長官、インド・パキスタンと個別に電話協議 緊張緩和促す

ルビオ米国務長官は8日、パキスタンのシャリフ首相と電話で協議し、インドとパキスタンが緊密に連携して紛争の緩和に向け取り組む必要があると強調した。6日撮影(2025年 ロイター/Kent Nishimura)

[イスラマバード 8日 ロイター] - ルビオ米国務長官は8日、インドのジャイシャンカル外相およびパキスタンのシャリフ首相とそれぞれ個別に電話で協議し、双方が緊密に連携して紛争の緩和に向け取り組む必要があると強調した。パキスタン首相府と米国務省が明らかにした。

ルビオ長官はインドとパキスタンの直接対話への支持を表明した上で、コミュニケーション改善に向けた継続的な努力を促したという。

パキスタン首相府が発表した声明によると、ルビオ長官は米国が南アジア地域の状況を注視し、同地域の平和と安定促進にコミットしていると、シャリフ首相に伝えた。

シャリフ首相はこれに対し、いかなる犠牲を払っても、主権と領土の保全を守るというパキスタンの決意を再確認したという。

また米国務省によると、ルビオ長官はジャイシャンカル外相に対し「テロとの戦い」でインドと協力する決意を改めて表明。パキスタンとの紛争で民間人が死亡したと報じられていることに哀悼の意を表した。パキスタンに対しては、「テロ組織」への支援を停止するよう求めた。

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