「家を借りられない」高齢者が増加 家主を悩ませる“貸せない理由”
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21日は『敬老の日』ということで、各地でイベントが行われました。65歳以上の人口が過去最高となる中、年齢を理由に「家を借りられない」という高齢者が増えています。家を“貸す側”と“借りる側”、それぞれどんな不安を抱えているのでしょうか。
“踊って”“食べて”敬老の日
勝負服を身にまとい、DJの選曲に、体が自然とあの頃を思い出す。バブル期に一世を風靡(ふうび)したディスコ“マハラジャ”を再現した敬老の日のイベントです。
65歳以上の人口は総人口の約3割で、過去最高を記録。100歳以上は、今年初めて10万人を突破しました。
大正3年、1914年生まれの清野フミさん。112歳です。
シニア向け住宅を選んだ理由
高齢化と向き合い続ける必要がある日本。部屋が空いているのに、高齢者が借りにくい。そんな現状が問題になっています。
東京都内に住む鈴木孝雄さん、74歳です。6年前に両親が亡くなり、一人暮らしができる部屋を探していた時のことです。
65歳を超えて賃貸住宅の部屋探しをした約3人に1人が、年齢を理由に断られたことがあるという調査結果もあります。
鈴木さんは当時68歳。生活をする上で介護の必要や健康上の問題はなかったといいます。
その後、借りることができたマンションは、ハウスメーカーが首都圏で手掛ける“シニア向け賃貸住宅”です。入居者の年齢を60歳以上に限定していて“自立して暮らせる人”という条件を設けています。
賃料と管理費には、見守りサービスのほか、月に1度、看護師などの資格を持った相談員による健康面のチェックも含まれています。家賃は、2LDK(約60平米)の部屋で約18万円(※賃料は地域や部屋で異なる)。周辺相場よりも2割ほど高くなっているといいます。
家主を悩ませる“貸せない理由”
高齢者が住宅を借りにくいという背景には、別の側面も関係しているようです。
札幌市内にあるアパートの一室は現在、貸し出せない状況にあるということです。去年9月、70代の入居者が亡くなっているのが見つかりました。死後、数カ月が経過していたとみられ、腐敗が進んでいました。家族とは連絡が取れず、床の張り替えなど、原状回復にかかる費用、150万円ほどを負担することに。
そのような貸す側の心理的負担を軽くし、高齢者の入居が進むよう、おととし、住宅セーフティネット法が改正されました。孤独死や体調の変化などにいち早く気づくことができるよう、安否確認や訪問による見守りのサポートが受けられる住宅を増やす方針です。