パタヤ、シラチャで梅毒拡大~2025年上半期だけでタイ全国1.2万人超
タイ保健省・疾病管理局のエイズ・性病課は2025年6月3日、梅毒の最新感染状況を発表しました。2025年1月から5月末までの全国累計患者数は12,862人にのぼり、特にタイ東部のチョンブリ県での急増が目立っています。各報道が伝えています。
中でも、世界的なビーチリゾート「パタヤ」を擁するバンラムン郡は、全国最多となる307人の感染が報告されました。また、約7,000人の日本人が暮らすシラチャ郡でも215人と、全国で2番目の多さとなっています。さらに、チョンブリ県庁所在地であるムアン郡も108人を記録し、同県から3郡が全国の上位10位にランクインしました。
【感染者数が多い上位10郡(2025年1月〜5月)】チョンブリ県バンラムン郡 – 307人チョンブリ県シラチャ郡 – 215人ナコンラチャシマ県ムアン郡 – 215人ウドンタニ県ムアン郡 – 184人プーケット県ムアン郡 – 169人スラタニ県サムイ島 – 147人チェンライ県ムアン郡 – 146人サムットサーコーン県ムアン郡 – 142人ラヨーン県バーンカイ郡 – 111人
チョンブリ県ムアン郡 – 108人
感染者のうち最も多いのは15〜24歳の若年層(4,568人)で、全体の約3分の1を占めています。また、母子感染による先天性梅毒の報告も582件あり、2歳未満の乳幼児のうち2人が死亡しました。なお、2024年の年間患者数は27,583人、うち新生児感染が1,410人(死亡7人)でした。
疾病管理局は、若年層への性教育の徹底、そして妊婦健診を通じた母子感染防止の強化を呼びかけています。