米国内線2便で乗客が乗務員を脅迫 ロックダウン含む緊急対応で欠航
ミルウォーキー・ミッチェル国際空港=2025年4月25日/Kirby Lee/Getty Images
(CNN) 米国の国内線旅客機2便で先ごろ、乗客による脅迫があり、ロックダウンを含む緊急対応手順が実施された。CNNが確認した航空管制の音声記録で明らかになった。この2件は、今年に入って米連邦航空局(FAA)に報告された830件超の乗客による迷惑行為として最新の事案となった。
直近の事案は10日未明に起きた。悪天候のため目的地をウィスコンシン州ミルウォーキーへ変更したユナイテッド航空2801便の乗客が脅迫行為を行ったため、保安官が機内に急行した。
航空交通管制傍受サイト「ATC.com」が収録した音声によると、操縦士は「後方にいる乗客が(中略)飛行機から降りる必要があり、それができないなら何らかの罪を犯すと客室乗務員に言った」と説明した。
機体はターミナルに引き返し、保安官代理らが機内に乗り込んだところ、「駐機している飛行機から出ると脅していた」44歳の女性がいたという。
女性は治安紊乱(びんらん)行為で出頭命令を受け、一緒に旅行していた家族に引き渡された。
この騒ぎでタンパ発シカゴ行きの同便は欠航となった。
もう1件の事案では、アラスカ航空305便が9日夜、マイアミ国際空港からシアトル・タコマ国際空港へ向けて出発する準備をしていた際、乗客2人が「地上走行中に騒ぎを起こした」。アラスカ航空が声明で明らかにした。
機体は保安官が待機するゲートに引き返し、乗客らは一時的に降機を余儀なくされた。
保安官事務所によると、調査の結果、脅威はないことが判明したが、便は遅延した。
ATC.comの音声によると、操縦士は「駐機ブレーキをかけた。現在、機内で乗客が騒ぎを起こしており、乗客による脅威がある」とし、「ロックダウン手順に入りたい。エンジンを停止し、駐機ブレーキもかかっている」と説明した。
操縦士は「客室乗務員が機内の乗客から脅迫を受けた」とも伝えている。
航空会社は、同便について「機体整備が長引いた」ため欠航になったと明らかにした。
航空情報サイト「フライトレーダー24」によると、同便は9日午後6時29分ごろに出発する予定だったが、数分後にゲートへ戻った。
FAAは「航空会社の乗務員に暴行を加えたり、脅迫、威嚇したり、業務を妨害したりする乗客に対し、法的措置を取っており、違反1件につき最高4万3658ドル(約695万円)の民事罰を提示できる」と述べた。「迷惑行為を行った乗客は刑事責任を問われる可能性もある」とも警告している。