EU加盟国、930億ユーロ規模の対米関税措置承認 交渉決裂なら発動も

欧州連合(EU)の加盟国は24日、930億ユーロ(1090億ドル)相当の米国製品に対する報復関税措置を承認した。ブリュッセルのEU本部で16日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)の加盟国は24日、930億ユーロ(1090億ドル)相当の米国製品に対する報復関税措置を承認した。EU外交筋が明らかにした。米国との交渉が妥結できなかった場合に発動する可能性がある。

トランプ米大統領は8月1日からEU製品に30%の輸入関税を課すと表明している。

EU欧州委員会は、米国との協議を最優先する方針を示しているが、交渉と並行して対抗措置を準備した。4月に加盟国が承認した第1弾の210億ユーロの報復措置と、新たな720億ユーロ相当の措置を統合して加盟国に提示した。対抗措置は8月7日まで発効しない。

EUと米国との関税交渉については23日、EUに対する包括的な関税率を15%に設定することで合意する可能性が浮上している。 もっと見る

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