「自分は大丈夫と思っている人ほどダマされる」 週プレはフェイク情報に着目 花田紀凱 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(1036)
いよいよ本日が投票日。
『週刊文春』『週刊新潮』(ともに7月24日号)がトップのタイトルに使っているように、まさに「天下分け目の参院選」だ。
それにしても石破茂首相の不人気ぶり、目に余った。<各地で応援を拒否され続けている>(『文春』)
岐阜でも、大分でも、福岡でも「来なくていい」。
『文春』によると-。
奈良では<「応援演説会場だった奈良市内のホテルに候補者が来なかった」(奈良県議)>。
<「以前は応援弁士として引っ張りだこだっただけに、応援を断られるほど嫌われていることに、かなりショックを受けている」(首相周辺)>
新聞各紙の直前予測でも自公で過半数割れ必至。
<「昨年の総選挙と今年6月の都議選に続く敗北になります。野球で例えるなら、スリーアウトでチェンジでしょう。政権の要である森山幹事長だって、さすがに敗戦の責任を問われるはず。森山幹事長が辞めたら、石破政権は持ちません。過半数割れの場合、退陣以外の選択肢は考えられません」(政治部デスク)>(『新潮』)
さすがに「首相のトーンが変わってきた」と『文春』。
<「与党で過半数を大きく下回る状況になれば『辞めるしかないよなぁ』とこぼすように」(官邸担当記者)>
だから、早く辞めろと言ったのに。
『週刊プレイボーイ』(Aug 4th)「灼熱の参院選!」3本立ての1本、「選挙をゆがめる『フェイク情報』が大バズするワケ」はいい視点。
東京大大学院工学系研究科の鳥海不二夫教授の解説。
<一般人が偽・誤情報を見抜くことは「ほぼ不可能(中略)『自分は大丈夫』と思っている人ほどダマされます(中略)ネットのインフルエンサーよりはマスメディアのほうが信じるに値する」>
『文春』追及キャンペーン④の「〝疑惑の中国留学生斡旋〟 黒幕は東大職員だった」は重大なスクープ。東大自身による徹底調査が望まれる。
『ニューズウィーク日本版』(7・22)大特集「AIの6原則」12ページは必読、保存版。
(月刊『Hanada』編集長)