“東名高速に車転落”なぜ子ども置いて逃走? 逮捕の男との関係明らかに

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 なぜ、子どもを置いていったのでしょうか。東名高速に車で転落後、逃走した男が逮捕されました。2日午後、男と子どもたちとの関係が明らかになりました。

■子ども置き去り、なぜ?

 不可解な交通事故が起きたのは、1日のこと。

通報(1日) 「東名高速道路に車が落ちた。横倒しだ」

 現場は、浜松市内の東名高速道路をまたぐ橋。北から南へ向かっていた車が、橋の脇に衝突。下を走る東名高速道路の路側帯に転落しました。車には運転していた男、さらに8歳と7歳の姉弟が乗っていました。

 事故直後の現場を通った人に話を聞きました。

「のり面に3人で座っているのを目撃した。小さい子だと思うので、何が起きているのか分からない感じで、おびえているように見えた。男性はそんなに慌てる様子もなく、落ち着いて一緒に座っていた。脱出して痛がる様子もなく、三角座りを皆さんしていた」

 現場の以前の様子を見てみると、市道は金網とガードレールがあるのが分かります。車はその2つを突き破り、東名高速に落下しました。

 不可解な点は、転落後の運転手の行動です。

近隣住民 「家族が『表で事故があったみたいだよ』と言って気づいた。2、3人がかたまって橋の下をずっと見ているから、何かあったのかなと思ったら人が下から登ってきて。それが運転手の人だったらしい」

 目撃者などによると、車を運転していた男は2人の子どもを残し、のり面を登ってきたそうです。そして、そのまま行方が分からなくなっていました。

近隣住民 「登ってきて北の方向に歩いていった。黒いパンツで黒いシャツの人が登ってきた。男が子どもたちに向かって『そこにいろよ』みたいなことを言っていたと聞いた」
直線距離で1.6キロほど離れたホテルの駐車場で、男は逮捕された

 そして2日になり、動きがありました。

 車を転落させ、放置し逃げた疑いなどで逮捕されたのは、自称・無職の榑林亜樹也容疑者(47)。榑林容疑者は10年ほど前、免許取り消し処分となり、無免許運転だったということです。

 現場から直線距離で、1.6キロほど離れたホテルの駐車場で逮捕されました。

事故直後を目撃した人 「下手したら、トラックとぶつかったりしたら、大惨事になってしまったのではないか。親子なんだなという印象を受けて、そこで救助を待っている感じ。逃げるとかっていう様子は、本当になかった」

 榑林容疑者は、残された子どもの母親の内縁の夫だったことが分かりました。さらに車は、他人名義だったということです。

 子ども2人にけがはありませんでした。


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