ラストプレー、山下虎太郎のPK弾で劇的すぎる幕切れ! 大津が富山一との死闘制して準々決勝へ!!
第104回全国高校サッカー選手権は2日に3回戦を行い、大津高(熊本)と富山一高(富山)が対戦。試合はFW山田聖心(3年)のゴールで富山一が先手をとるが、DF村上慶(3年/横浜FM内定)の3試合連続ゴールで同点に。最後は後半アディショナルタイム6分にFW山下虎太郎(3年)がPKを成功させて、大津が2-1の劇的な勝利をおさめた。
3-4-2-1の布陣で臨む富山一は、GK堀川昇栄(3年)、3バックは左からDF田中陽路(3年)、DF大川未来望(3年)、主将のDF木下空(3年)。MF岩田将英(2年)とMF辰巳遼太(2年)のダブルボランチに、WBは左がDF中井智明(3年)、右にDF鈴木來夢(3年)。2シャドーにFW米本琉人(2年)と山田が入り、最前線にはFW藤田羚耶(3年)がスターティングイレブンに名を連ねた。
今大会3戦目となる大津は4-2-3-1で戦う。2回戦・青森山田戦(○2-0)のスタメンからは1選手を入れ替え、今大会初出場のMF芋生陵(2年)を起用。GKに村上葵(3年)、4バックは左からDF渡部友翔(2年)、DF松野秀亮(3年)、DF今井獅温(3年)、村上慶の並び。ダブルボランチにMF福島京次(3年)と芋生、2列目は左にMF有村颯太(3年)、トップ下にMF山本翼(2年)、右にMF岩崎天利(3年)。トップ下に山下がおさまった。
最初のシュートは大津の11番の右足から。前半5分に有村がミドルレンジから狙うも、枠を大きく外れてしまう。ボールを保持する時間をのばしながら攻める大津は、20分、右サイドで岩崎が反転して富山一DFをかわすと、中央の山下に低いクロスを入れる。山下はダイレクトで福島に落とすと、福島はゴールライン際から折り返す。有村までボールは通ったが、右足のシュートは富山一DFのブロックにあってしまう。 富山一は全員が180cmを越える3バックを中心に、ダブルボランチ、両WBでゴール前に蓋をして、今大会2試合9得点の大津に得点を許さない。スピードのある前線の3枚、藤田、山田、米本に活路を見出すが、大津もまた中央の守備を固く締める。富山一は岩田のロングスローをはじめセットプレーでも活路を見出そうとするも、チャンスをつくることができないまま時計の針は進む。ハーフタイムに大津は最初の交代を行い、有村を下げてDF開地心之介(3年)をピッチへ。開地を右SB、村上慶を左SB、渡部を左SHへとポジションを移した。
こう着状態が続く展開のなか、大津はさらに交代のカードを切り、山本を下げてFW松岡凛(2年)をトップ下に送り込んだ。後半20分、大津は右CKを獲得すると、福島のクロスを今井の頭がとらえるも、ゴールライン上で富山一DFにかき出されてしまう。21分には村上が山下にクロスを合わせたが、シュートはゴールマウスをとらえられない。
富山一が米本に代えてFW高瀬新大(3年)、大津は芋生に代えてMF吉田陸人(3年)と互いに交代を使っていくなか、球際も激しさを増していく。すると、後半27分、スコアは動いた。富山一はアタッキングサードまで運びながら、大津に奪われてしまうが、岩田がすぐさま奪い返すと、辰巳、藤田とつながり、最後は山田が左足を一閃。これがゴール左隅に刺さり、富山一が先制する。
リードを奪われた大津は、さらに圧力を上げていくと、31分、サイドチェンジで右サイドにふると、岩崎が縦に突破しクロス、これを左サイドの村上が打点の高いヘディングシュート。試合は1-1の同点となった。 試合終盤にも両チームに決定機が訪れる。大津の福島が狙いすましたミドルシュートを放てば、GK堀川がファインセーブ。今度は富山一の山田がブレ球のミドルを打つも、GK村上葵がセーブ。さらにはPA内からの開地のシュートもGK堀川がセーブしてしまう。 ところがアディショナルタイム6分、岩崎が倒されて大津がPKを獲得。これを山下が成功させると、その瞬間タイムアップの笛が鳴り響く。大津が2-1で準々決勝進出を決めた。