たったこれだけでうつ患者の不安が軽減し、よく話すようになった…世界の研究が明らかにした「姿勢」の正解 「やる気が出ない、続かない」はあなたのせいではない

仕事、ダイエット、健康管理、勉強、目標達成…成功のカギは「習慣化」にある。しかし間違った習慣を身につけてしまったらその代償は大きい。何をどう習慣化すればいいか、そのために重要になるのが「エビデンス」だ。ハーバード、スタンフォード、オックスフォード……世界中の研究機関において証明された習慣化テクニックとはいったいどんなものだろうか。

※本稿は、堀田秀吾『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…科学的に証明された すごい習慣大百科』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

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脳はやる気が出ない、続かない、飽きる…が平常

「よし、今日から本気を出す!」 「どうして私は、続かないんだろう?」

――もしあなたが、これまで何度も「よし、がんばろう!」と決意しては、三日坊主になってしまった経験があるなら、心から伝えたいことがあります。

それは、「あなたが悪いわけじゃない」ということです。

むしろ、それは人間として“自然なこと”なのです。

気合いだけでは、続きません。

意志の力だけでも、動けません。

私たちの脳や心は、もともと“変化を嫌う”仕組みになっています。

新しいことをはじめるとき、やる気が出ない。続かない。途中で飽きてしまう。心理学や行動科学、脳科学の世界では「あるある」な話です。むしろ、最初からスムーズにできるほうがレアケースなのです。

続かないのはあなたが悪いわけじゃない

心理学や脳科学の世界では、私たちの脳は「現状維持を好む」という性質をもっていることがよく知られています。新しい行動をはじめるのが億劫だったり、続かなくなったりするのは、意志の弱さではなく、脳の初期設定。

――つまり、ある意味「仕様」です。

にもかかわらず、世の中には「もっとがんばれ!」「気合いで続けろ!」というメッセージがあふれています。

これでは、せっかくがんばろうとしている人ほど、余計に疲れてしまいますよね。

だからここでは、気合いや精神論は、一切ナシ。代わりに、世界中の心理学、行動経済学、脳科学などの研究をベースに、「もっとラクに、もっと自然に、習慣化できる方法」をご紹介していきます。

科学の知恵を味方につけて、人間の行動原理を理解すれば、習慣は無理せず自然に続けられます。そして、続けることができると、人生は驚くほど変わっていきます。

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