エヌビディアとブロードコム、インテル最先端技術の生産テスト=関係者

3月3日、米半導体大手エヌビディアとブロードコムが、インテルの最先端半導体製造プロセス「18A」で受託生産が可能かどうかのテストを進めている。写真はインテルのロゴ。2024年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[サンフランシスコ/シンガポール 3日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabとブロードコム(AVGO.O), opens new tabが、インテル(INTC.O), opens new tabの最先端半導体製造プロセス「18A」で受託生産が可能かどうかのテストを進めている。事情に詳しい2人の関係者が明かした。
18Aは人工知能(AI)向けの先端半導体やその他の複雑なチップを製造し、受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW), opens new tabに対抗できる技術とされる。
 ただインテルの受託生産事業はこれまでのところ、さまざまな問題によって順調な軌道に乗っていない。インテルはマイクロソフト(MSFT.O), opens new tabおよびアマゾン・ドット・コム(AMD.O), opens new tabとの間で、18Aに基づく半導体受託生産契約を結んだとも発表しているが、いずれも具体的な内容はまだ不明確だ。

こうした中でエヌビディアとブロードコムから受託生産契約を獲得すれば、インテルは膨大な収入を得るばかりでなく、この事業自体に「お墨付き」が与えられるとの期待が出ている。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O), opens new tabもインテルの18Aが自社ニーズに合致するかどうか検討中だが、実際に試験用チップを送ったかどうかは分かっていない。

インテルの広報担当者は「われわれは個別の顧客についてはコメントしない。しかしわれわれのエコシステム全般にわたって18Aへの興味や関わり合うとする動きの強さを目にし続けている」と述べた。

もっとも生産テストが必ずインテルの契約獲得につながるとは限らない。ロイターは昨年、ブロードコムがインテルの製造プロセスに対して行った一連の試験は経営陣やエンジニアを失望させたと伝えている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Max A. Cherney is a correspondent for Reuters based in San Francisco, where he reports on the semiconductor industry and artificial intelligence. He joined Reuters in 2023 and has previously worked for Barron’s magazine and its sister publication, MarketWatch. Cherney graduated from Trent University with a degree in history.

関連記事: