中国はフェンタニル巡り行動を、貿易協議の進展望むなら－米上院議員

デーンズ米上院議員（共和）は、中国が貿易に関する協議を進めたいのであれば、同国は合成麻薬フェンタニルの前駆体の米国への流入を止めるための行動を起こす必要があると語った。

　　デーンズ議員は23日、ブルームバーグ・ニュースの電話取材に応じ、「フェンタニル前駆体の問題が解決されるまで、関税や非関税障壁について協議するのは難しいだろう」と述べた。

　　デーンズ氏はこの週末、北京で中国の李強首相や何立峰副首相、馬朝旭外務次官らと会談。フェンタニル前駆体の米国への流入を単に減速させるのではなく止めるという米国側の要求を中国側は理解していると、デーンズ氏は語った。同氏は第１次トランプ政権下の米中貿易戦争において、両国間の仲介役を担った。

　　デーンズ氏は「トランプ大統領の姿勢は明確に伝わり、中国側はそれを受け止めた」とし、「彼らは理解した。そうした前駆体の流れを止めるために断固たる行動が取られることを期待する」と語った。

　　また次のステップとして米中政府間の協議のほか、習近平国家主席とトランプ米大統領による年内の会談の可能性を挙げた。

　　「米中双方ともハイレベルの会談を望んでいる。ただ具体的な日程は決まっていない」とデーンズ氏は説明した。

原題：China Must Fix Fentanyl Flow Before US Trade Talks, Senator Says（抜粋）