デンマークの風力発電大手、2600億円減損計上-米国で事業環境悪化

Will Mathis

  • 10-12月に121億クローネの減損-米国で発電施設建設コスト高騰
  • トランプ氏は大規模風力発電への連邦政府管理の土地貸与停止を表明

世界最大級の洋上風力発電事業者であるデンマークのオーステッドは20日、2024年10-12月(第4四半期)に121億クローネ(約2600億円)の減損費用を計上したと発表した。特に米国で洋上風力発電施設の建設コストが増加の一途をたどっていることが影響した。

  トランプ米大統領は2期目の就任直後に連邦政府が管理する土地について、今後は大規模な風力発電向けの貸与を停止する方針を示している。

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  マッズ・ニッパー最高経営責任者(CEO)は発表資料で、減損費用の計上と施設建設を巡る厳しい状況は「非常に残念だ」としながらも、「米国の再生可能エネルギー市場には増大する電力需要を満たし、全米で数千人の雇用を創出する可能性があり、長期的にコミットし続ける」と表明した。

  同社によれば、金利上昇やニューヨーク州ロングアイランド東岸沖の「サンライズ」風力発電プロジェクトのコスト高騰といった、さまざまな要因が減損につながったという。

  ただ、24年通期のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は一部項目を除いた暫定で248億クローネと、同社が以前に示した240億-260億クローネの見通しに沿った水準だった。

原題:Orsted Takes $1.7 Billion Hit as Trump Slams Offshore Wind (1)(抜粋)

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