まだ詳細に語る段階にない=日鉄のUSスチール買収で石破首相

石破茂首相は25日、トランプ米大統領が日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収を巡り、計画的提携の締結で合意したとSNSに投稿したことを受けて「まだ詳細に語る段階にない」と述べた。写真は官邸で会見する石破首相。24年10月撮影。(2025年 ロイター/David Mareuil/Pool via REUTERS)

[東京 25日 ロイター] - 石破茂首相は25日、トランプ米大統領が日本製鉄(5401.T), opens new tabによる米鉄鋼大手USスチール(X.N), opens new tab買収を巡り、計画的提携の締結で合意したとSNSに投稿したことを受けて「まだ詳細に語る段階にない」と述べた。そのうえで「米政府の正式な発表を待ちたい」とした。

訪問先の京都府内で記者団に語った。

USスチールに関しては、完全子会社化できるかどうかなど、不透明な部分も多く残されている。

日米関税協議については、貿易拡大、非関税措置、経済安全保障面での協力について具体的な議論があり、前進も見られたと述べ「(6月の)G7サミットを一つの念頭に置きながら、今後、さらに議論を詰めていくことになる」とした。

米国の関心は米軍艦を日本で修理できないかというところにあるとし「その分野に対して政府も支援をできればしていきたいと考えている」と述べた。また、日本は砕氷船に優位性があると指摘し「日米の協力にあたっては、北極航路も含めて砕氷船がひとつのポイントになってくる」との考えを示した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: